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//August 4//

夕方頃。

やっと白ちゃんからメールが来た。

自分でも恥ずかしくなるくらい、今日は一日いろんなことが手につかなかった。

少しの時間があると、メールが来てないか携帯を確認。

少し経ってまた確認。

こんなに一通のメールを待ったのは、初めてだ。

メールは……

『ごめんなさい、用事が長引いて、少し遅れます』

俺は、ベッドに倒れ込み、ごろごろと転がった。

次にメールが来たのは、夜の8時過ぎだった。

『お待たせしました。やっと用事が終わりました』

『これから、わたしの部屋でお茶でもいかがですか?』

白ちゃんの部屋……。

白ちゃんが俺の部屋に来たことは何度もあったけど、白ちゃんの部屋に行くのは初めてだ。

とりあえず、オッケーの返事を出す。

部屋を出がけに、ちょっと鏡なんか見たりしつつ。

昨日『さゝき』で買ったきんつばをお土産に持ち、廊下に出る。

白鳳寮は、1~2階が男子フロア、3~4階が女子フロアだ。

その間にはオートロックの扉があり、女子フロアから男子フロアへは自由に行けるが、逆は無理。

例外は、女子側からの手助けがある場合だけだ。

その扉を通っている時、そしてその後女子フロアにいる時、誰かに見つかるのは避けたい。

特に女子フロアに男子がいるのがシスター天池に見つかると、フライパンでマジ殴りという話だ。

それとは別に、やっぱり単純に少し気恥ずかしい。

そんなわけで、やや挙動不審になりながら上階を目指す。

すると……ちょうど白ちゃんが、扉からにょっと顔を出した。

【孝平】「白ちゃん」

【白】「さ、どうぞ」

久しぶりに会う白ちゃん。

鼓動が少し速まってるのは、女子フロアへ潜入することへの緊張だろうか。

【孝平】「俺、女子フロア行くの初めてだ」

【孝平】「ちょっとドキドキしてきた」

【白】「ふふ、男子フロアとそんなに変わりませんよ」

白ちゃんに続いて、階段を上る。

目の前で、白ちゃんの黒いスカートがふわふわ揺れる。

……いよいよ、禁断の女子フロアだ。

3階を通り過ぎて4階へ。

白ちゃんが、さっきと同じように扉から頭だけ出して、廊下を確認する。

【白】「支倉先輩、大丈夫です」

【孝平】「おう」

女子フロアに足を踏み入れた。

【孝平】「なんだ、本当に変わらないな」

【白】「ふふ、そう言ったじゃありませんか」

構造も壁や床の色遣いも、まったく一緒だ。

勝手に期待が高まってたせいだが、やはりちょっと拍子抜けだ。

【白】「でも、かなりラフな格好のまま、女子生徒が歩いてることはありますよ」

【孝平】「見てみたい気もするけど……」

どれくらいラフなんだろ。

【孝平】「俺が見つかる方が、リスクは大きいな」

【白】「あ、そうですね」

そんな話をしながら、白ちゃんの後をついて歩く。

なんとなく、猫背気味に。

【白】「……ここがわたしの部屋です」

部屋番号は4D-17。

きい……

白ちゃんが扉を開く。

【白】「どうぞ」

【孝平】「おじゃまします」

白ちゃんの部屋だ。

この寮で初めて、女の子の部屋に入る。

【孝平】「へえ、作りも一緒なんだな」

【白】「同じ建物ですから」

ちょっと渋めで重厚な色の家具が、白ちゃんと少しアンバランスで面白い。

【白】「あ、すぐお茶淹れますね」

【孝平】「ああ」

慣れない部屋でいきなりくつろげるほど神経は太くない。

ちょっといい香りがするのは、なんだろう。

観葉植物がある。

ウサギのぬいぐるみがある。

……あー、あまりきょろきょろしててもな。

少し落ち着こう。

するとすぐに、白ちゃんが緑茶を持ってきてくれた。

【孝平】「部屋にも急須があるんだ」

【白】「ええ。便利ですよ」

【孝平】「そうそう。これ『さゝき』のきんつば」

手みやげを渡す。

【白】「わあ、ありがとうございます!」

【白】「ではさっそくお茶菓子としていただきましょうか」

【孝平】「ああ、そうしよう」

【白】「そうだ。座布団が無くて申し訳ありません」

【孝平】「え? ああ、いいよいいよ」

【孝平】「お茶会のおかげで、座布団やらクッションやらで溢れてる俺の部屋の方がおかしいんだし」

【白】「ふふ、たくさんありますもんね」

ずずず

お茶をすする。

きんつばがテーブルの上に置かれる。

【孝平】「俺、この学院に入るまでの人生より、入ってからの4ヶ月で食べたきんつばの方が多いだろうな」

【孝平】「間違いない」

【白】「えっ、そ、そんなにですか?」

【孝平】「そもそも、和菓子自体をあまり食べてなかったし」

【孝平】「でも、食べてみるとおいしいな。お茶にも合うし」

【白】「は、はい」

嬉しそうだ。

まるで自分が褒められたように、少し得意げに照れてるのがかわいい。

ずずず

それから俺たちは、ここ何日間かの忙しさを自慢し合った。

征一郎さんが作った用事もあるかもしれないし、そうじゃない用事もあるだろう。

……今日は、俺の部屋じゃなくて白ちゃんの部屋でお茶を飲んでいる。

せっかく作れた二人の時間に、邪魔が入らないようにしてるのだろうか。

ちょっと、穿ちすぎかもしれないけど。

二人の時間。

邪魔が入らなければ……

どうなるんだろう?

【孝平】「女子フロアの部屋に、シスター天池が見回りで中に入ってくることはあるのか?」

【白】「何か、不穏な噂があれば入ることもあるみたいですが……」

【白】「普通はありませんよ」

【孝平】「男子を見つけるとフライパンでマジ殴りって噂は、本当なのかな」

【白】「わたしも、殴っている現場を見たことはありませんが……」

【白】「フライパンはシスターの部屋の玄関にぶら下げられているのを見せていただいたことがあります」

【孝平】「でも考えてみりゃ、女子フロアの守護聖人だもんな」

【孝平】「武勇伝のひとつやふたつくらいあった方が、抑止力は高まりそうだ」

【白】「抑止が効いて、フライパンがずっと使われなければいいですね」

【孝平】「『抜かずの刀』だな」

殴らず、料理もしないなら「いためずのフライパン」だな、という名前も思いついた。

けど言うのはやめた。

「なぜですか?」とか聞かれて「痛めず」と「炒めず」で……なんて解説をする羽目になったら恥ずかしすぎる。

【白】「あ」

【孝平】「ん?」

【白】「殴らないで、料理もしないなら『いためずのフライパン』ですね!」

【孝平】「……」

プルプル震える俺。

【白】「……えっ? えっ? どうかしましたか?」

ツボにはまってしまった。

【孝平】「くっ、あははははっ、白ちゃん面白すぎ」

【白】「そ、そんなに面白くは……」

【孝平】「もう、白ちゃんはかわいいなぁ!」

頭を撫でつつ、ぎゅっと抱きしめる。

【白】「あっ……」

【孝平】「俺も、同じこと考えてたんだよ」

【孝平】「でも言わなかった」

【白】「なんでですか?」

【孝平】「白ちゃんも、きっと同じことを考えてるに違いないと思ったから」

真っ赤な嘘だ。

【白】「う、嘘です……それなら笑わないですよう」

【孝平】「ふ……あはははは」

【白】「もう、なんでそんなに笑うんですかー」

【孝平】「よしよし、白ちゃんはかわいいかわいい」

なでなで

【白】「そうやってまたごまかそうとして……」

もう一度、白ちゃんの華奢な体を抱きしめる。

白ちゃんの顔が、ちょうど俺の心臓のあたりに埋まる。

【白】「むー」

俺の鼓動を聞くように、しばらく胸に納まっている。

【白】「はう……」

最初は少し抵抗していた白ちゃん。

しばらくすると、全身の力が抜けて行った。

背中を撫でる。

【白】「ん……」

そのまま、何度も何度も背骨に沿って撫でる。

【白】「んん……、んっ……」

時々ぴくっとする以外は、俺に撫でられるままになっている。

……白ちゃんが気持ちよさそうにしているので、しばらく続けたあと。

白ちゃんの両肩をつかんで、10センチくらい距離を取った。

正面から瞳を見つめる。

自然に、白ちゃんがそっと目を閉じた。

ゆっくりと白ちゃんを引き寄せる。

【白】「んっ……」

白ちゃんと唇を重ねる。

こんこん

【白&孝平】「!」

誰かがこの部屋の扉をノックした。

音を立てないようにあたふたしている白ちゃん。

俺は……

とにかく立ち上がり、白ちゃんの肩を叩いて正気づかせ、とるものもとりあえず風呂場に駆け込んだ。

扉を閉めると、真っ暗になってしまう風呂。

なんだろう、この罪悪感というか……まるで見つかった間男のような恥ずかしさというか。

自分がそんな立場になるなんて思ってもみなかったから、妙な気分だ。

漫画かドラマでのように、自分の状況が客観的に見えて少しおかしい。

耳を澄ます。

【白】「は、はーい」

……多分今、ドアスコープを覗いている。

がちゃ

扉を開けた。

【白】「こんばんは」

【??】「遅くにごめんなさい」

……誰だ?

耳を澄ます。

【??】「明日のローレル・リングの活動についてだけど」

シスター天池か!

【シスター天池】「午前中に急な職員会議が入ったので、午後からということに……」

ふう

力が抜ける。

……それにしても危ないところだった。

見つかってたら、他ならぬ俺が「シスター天池のフライパン武勇伝」の最新作を飾るところだった。

【シスター天池】「あら、このサンダルは大きいですね」

!!!

やばいっ!

靴を隠すのを忘れてたっ!!

そういや、ドラマでも漫画でも間男が逃げるときは靴を持って逃げるか靴がトラブルの元になるか……

って分析してる場合かっ!

どっどどどどどうする??

あわあわあわあわあわあわ

【白】「こっ、これは、兄さまのサンダルです!」

【白】「えと、楽なので、少し借りっぱなしにしていました」

白ちゃんナイスフォローっ! グッジョブ!!

あとは、シスターが信じてくれれば……

【シスター天池】「あら、確かに楽そうね」

【シスター天池】「じゃあまた明日。おやすみなさい」

【白】「おやすみなさいませ」

……。

ばたむ

……戻ってこないとも限らない。

もう少しだけ、ここで待つ。

……。

【白】「支倉先輩」

【白】「もう、大丈夫そうです」

【孝平】「……よかった……」

【白】「そ、そうですね……」

【孝平】「寿命が間違いなく3ヶ月ほど縮まった」

【白】「わたしもです……」

【白】「サンダルが見つかったときはどうしようかと」

【孝平】「あれはナイスフォローだった」

【孝平】「俺が風呂に隠れるとき、靴も一緒に持って行くべきだったんだよな」

【白】「いきなりそこまで気は回りませんよね」

【孝平】「……もし次があったら、この経験は生かそう」

【白】「あまり生かしたくないです……」

【孝平】「そうだな……」

テーブルの上に、湯飲みが二つ乗っている。

これは……見られなかったかな?

俺は、残ったお茶を一気にあおった。

【孝平】「じゃ、今日はこれで帰るよ」

【白】「あ、はい」

【白】「お忘れ物はありませんか?」

【孝平】「それより、廊下にシスターとか誰かがいないか、見てくれると助かる」

【白】「そ、そうですね」

俺は、白ちゃんに先導されるような格好で、廊下を歩き、階段を降りた。

【孝平】「じゃ、白ちゃんここで」

【白】「はい」

【白】「……おやすみなさい」

【孝平】「おやすみ」

白ちゃんの頭を撫でる。

本当は、キスのひとつでもしようかと思ったけど……

撫でて終わりにした。

女子フロアか……

男子の間では、禁断の園みたいに言われてるけど、実際には緊張の連続だった。

あ、女装とかしたらどうだろう?

スカートはいて、長い髪のカツラつけて。

……なに考えてんだ、俺。

ちゃーちゃーちゃっちゃー♪

【孝平】「お」

白ちゃんからのメールだ。

From>東儀白Sub>さっきはびっくりしました

『今度はいつ会えますか?』

『今日はちょっと、不完全燃焼というか、なんというか……だったので』

激しく同感だ。

すぐにスケジュールを確認する。

明日、明後日と昼は埋まっているけど、夜なら大丈夫だ。

その旨を返信する。

……。

ちゃーちゃーちゃっちゃー♪

From>東儀白Sub>わかりました

『それでは、明後日の夜、8時頃でいかがでしょうか』

『あと、今度は、支倉先輩の部屋がいいと思います』

こちらも激しく同感。

了解、っと。

送信。

不完全燃焼。俺の部屋で二人。

……とりあえず、掃除でもしとくか。

この夜は、ずっと部屋の掃除をして更けていった。

//August 6//

遅れていた、文化祭テーマの第一次選考が終了した。

ファンキーな案が多すぎて、読んでるだけで疲れる仕事だった。

【瑛里華】「ふあー、今日は疲れたわねー」

【孝平】「けっこう集まるんだな」

一枚の紙に何案も書いてあったりもした。

【瑛里華】「いいことじゃない。盛り上がってるってことよ」

【伊織】「しかしもっとこう、魂に響く案はないものかな」

【瑛里華】「自分で提案すればいいじゃない」

【伊織】「提案? したよ」

【孝平】「え、じゃあ俺が読んだ案の中にあったんですか?」

【伊織】「ああ。何十個も考えたからね」

【瑛里華】「真面目に考えたの?」

【孝平】「一次選考はくぐり抜けましたか」

【伊織】「ああ。いくつかは残った」

【孝平】「どれが会長の案でも公平に選ぶだけです」

【瑛里華】「そうそう、その調子で頑張ってね」

【伊織】「俺の案など消し飛ぶくらいのテーマが出てくるのが一番だよ」

【瑛里華】「さて……じゃ、今日は上がりましょ」

【伊織】「そうだな」

【孝平】「じゃ、戸締まりします」

それから三人で早めの晩飯を食って、寮に帰り、そこで別れた。

食堂で食事をしてるあたりから、そわそわしていたらしい。

何度か、副会長に指摘された。

そして、部屋に帰ったあとは、さらにそわそわしている。

そうだ。

携帯の電源が切れないように、早めに充電しておこう。

電池マークが一目盛りも減ってないのに、念のため充電器にセット。

明らかに念の入れすぎだ。

あ、ベランダからの侵入者には要注意かもしれない。

鍵をかける。

そしてカーテンの合わせ目も重ねて、外から中が見えないようにする。

他にできることはなんだろう。

あ、そうそう。

風呂の排水溝の髪の毛を片づけておかないと。

ちゃーちゃーちゃっちゃー♪

うおう!

携帯を充電器から外す。

From>東儀白Sub>今からそちらに向かいます

本文は無かった。

白ちゃんも、気が急いているのかもしれない。

ま、俺ほどじゃないけどな。

おっけー、と返信する。

……さて。

テレビでもつけて、いつも通りくつろいでた感じを出そう。

テレビの内容がさっぱり頭に入ってこない。

……つか、白ちゃん遅いな。

時計を見る。

さっきから10分。

遅いってことはないか。

俺がそわそわしてるだけなんだよな。

あー、でもこれだけ時間があるならシャワーでも浴びとけば良かった。

汗臭くないかな。

ちょっとシャツの首元を引っ張って、くんくんと匂いを嗅いでみる。

よかった。大丈夫だ。

って言うかね、俺、ちょっとそわそわしすぎだ。

落ち着いてテレビを見よう。

深呼吸深呼吸、リラックスリラックス。

ちらっ、ちらっと何度も時計を見ている。

30秒ごとに時計を見ても、白ちゃんが来るわけじゃないのに。

ああもう。もう少し落ち着けよ俺。

……決めた。

シャワーを浴びる。

その間に白ちゃんが来たら、それはそれで構わない。

部屋の鍵を開けとけば、入ってくるだろう。

全裸になり、風呂に入る。

頭から、半分お湯で半分水みたいな温度でシャワーをかぶる。

頭を冷やそう。

ん?

今ノックの音がしたような。

シャワーを止める。

……。

…………。

気のせいだったかな。

もう一度、頭からシャワーを浴びる。

頭を冷やそう。

ノックの音が聞こえるなんて重症だ。

ん?

今携帯の着信音がしたような。

シャワーを止める。

……。

…………。

また気のせいか!

相当だな。

……あまり、頭は冷えてないような気がしてきた。

さて、服を着ようかな。

こんこん

ん?

気のせいか……

こんこん

【白】「支倉先輩、開けていいですか?」

気のせいじゃねえ!

しかも鍵開いてるし!

俺は全裸か!!

【孝平】「ちょっと待った!」

【孝平】「えっと、ちょっとだけ待って!」

【白】「あ、は、はい」

大慌てで服を着る。

全裸の時に火事とか地震が来たらこんな感じか?

……。

なんとか服を着終え、玄関の扉の外に呼びかける。

【孝平】「あ、お待たせ。もう大丈夫」

【白】「おじゃまします」

【白】「あの、どうして、息が上がっているのですか……?」

【孝平】「ん? そう?」

【白】「?」

ちょっと強引気味にスルー。

【白】「あの、遅れてすみませんでした」

【孝平】「いや、全然待ってないよ」

待っている間にどんな気持ちでいたかなんて、とても言えない。

【白】「今日は暑かったので、ちょっとシャワーを浴びていて……」

【孝平】「あ、そうなんだ」

【孝平】「俺もちょうど今シャワー浴びててさ」

【孝平】「今日は暑かったしねえ」

【白】「そうでしたねー」

……二人ともシャワーを浴びてから集まったってことか。

【孝平】「実は白ちゃんが今ノックしたとき、俺まだシャワー出たばっかりでさ」

【孝平】「白ちゃんが扉をがばっと開けてたら、俺全裸だったんだ」

【白】「あ、ご、ごめんなさい……」

【孝平】「いやいや、謝らなくてもいいって」

【白】「そう、今日は『さゝき』で古い作り方をしたきんつばを買ってきたんです」

【孝平】「へえ……って、俺も何度か『さゝき』できんつば買ったけど、そんなのあったっけ」

【白】「たまに作るんですよ」

【白】「ついでに、お茶も淹れますね」

白ちゃんは、きんつばを置くといつものお茶会のように準備を始めた。

きんつばは……

【孝平】「へえ、丸いんだ」

【白】「ええ、もとは刀の鍔を真似て作ったんだそうです」

【孝平】「なるほど」

【孝平】「あ、思い出した。初めて『さゝき』に行ったときにもあったよね」

【白】「覚えててくれましたか」

嬉しそうに白ちゃんがテーブルにやってくる。

【孝平】「確かその後、お茶会でみんなで食べたよね」

【白】「とっておきのお茶も持ってきたんですよ」

【白】「一緒にいただきましょう」

【孝平】「おう」

豊かな時間が過ぎた。

【孝平】「おいしかったなあ」

【白】「そうですね」

【白】「おいしい和菓子とおいしいお茶があるのは幸せです」

【孝平】「良かった良かった」

【孝平】「俺も、白ちゃんのおかげでおいしい思いができて良かった」

テーブルごしに、白ちゃんの頭を撫でる。

【孝平】「よしよし」

【白】「あ……」

嬉しそうな表情をする白ちゃん。

【白】「あ、あの、支倉先輩」

【孝平】「ん?」

【白】「そっ、その、そちらへ行ってもいいでしょうか?」

【孝平】「あ、おう、もちろんだとも」

白ちゃんが、テーブルのこちら側に来る。

俺の隣に座って、ちょっとだけ、俺にもたれてきた。

【白】「重く……ないですか」

【孝平】「あのなあ、俺だって男だぞ」

【孝平】「白ちゃんくらいだったら、どーんともたれてきたって大丈夫」

わざとらしく、大きめのジェスチャーをしてみたりして。

【白】「で、では……お言葉に甘えて」

体重を預けて、もたれかかってくる白ちゃん。

俺は、白ちゃん側の手を回して反対側の肩を抱き寄せた。

【白】「あ……」

白ちゃんの肩はあいかわらず華奢だ。

ちょっと力を入れて抱き寄せたら、壊れてしまいそうなくらいだ。

白ちゃんが首を捻って上を向く。

至近距離で目が合う。

【白】「……ふふっ」

【孝平】「あ、笑うかなここで」

【白】「だって、この前もこんなタイミングで……」

白ちゃんの部屋に、シスター天池が訪れてきたんだった。

【孝平】「鍵は閉めた」

【孝平】「誰か来ても、もう寝たふりをして出ないことにする」

【孝平】「……で、どう?」

【白】「それなら、安心ですね」

【孝平】「じゃあ、仕切り直し」

【孝平】「……って、気合い入れるのもなんか変かな」

ちょっといい感じだったムードが、霧散してしまった。

【白】「いえ」

【孝平】「っ!」

白ちゃんが、俺にキスをした。

【白】「いいと思います。のんびりで」

【白】「少し……こうしてていいですか?」

【孝平】「あ、ああ」

俺にもたれた白ちゃんが、目をつむる。

……。

白ちゃんの体温を感じる。

心臓の鼓動までが伝わってきそうだ。

【白】「……くぅ」

【孝平】「?」

【白】「……すう……くぅ……すう……」

【孝平】「白ちゃん?」

そっと呼びかける。

こてん、と頭が俺の二の腕に乗る。

寝てしまったのか。

よっぽど疲れてたのかな。

疲れるような日々が続いてたんだろうな。

俺は、そっと白ちゃんを抱えた。

背中……肩胛骨の下あたりと、膝の下に手を通し、立ち上がる。

ふわっ

白ちゃんは想像してたよりもさらに軽かった。

まるで羽を持ち上げているようだ。

俺のベッドまで運ぶ。

……白ちゃん。

こんなに軽いのに……きっと、いろいろ背負ってるんだな。

一人で支え切れてるうちはいいけど……

俺が、支えになってあげられれば。

いや、そうなりたい。

そう思いながら、そっと白ちゃんをベッドに横たえた。

【白】「っ!?」

【孝平】「白ちゃん?」

目をぱちくりさせて、頭の上にクエスチョンマークを浮かべる白ちゃん。

【孝平】「どした?」

【白】「あっ、は、支倉先輩……」

【白】「べ、ベッドに……行きませんか?」

?【孝平】「白ちゃん、ベッドにいるんだけど」

【白】「えっ」

【白】「あ……ほ、本当ですね……」

真っ赤になる。

【白】「あの、もしかしてわたし、寝てましたか?」

【孝平】「ああ。抱きかかえてベッドまで運んだ」

【白】「すみません……」

【孝平】「ま、気にするな」

【孝平】「……でも今の『ベッドに行きませんか?』ってのは気になる」

【白】「あ、そ、それは……」

【孝平】「それは?」

【白】「寝ぼけていたので……」

言いにくそうな白ちゃんを促す。

【白】「あの、自分の部屋で練習したんです」

【孝平】「なにを?」

【白】「支倉先輩に、ちゃんと言えるようにって」

ものすごく縮こまって、白ちゃんは告白した。

【孝平】「おりゃ」

【白】「きゃっ」

白ちゃんをぎゅっと抱きしめる。

【孝平】「白ちゃん、かわいいな」

【孝平】「もう、力一杯かわいい」

【白】「むぎゅ」

【孝平】「あ、ごめん」

そっと、白ちゃんを離す。

白ウサギを抱いているときに似ているかもしれない。

小さくて、力を入れちゃ駄目で。

……それでも、俺は抱きしめた。

【白】「あ……」

【孝平】「白ちゃん」

【白】「は、支倉先輩……」

こくり、と白ちゃんがうなずいた。

//H-scene starts//

【白】「あの、わたし……」

【孝平】「どうした?」

【白】「ええと……」

【白】「服は、自分で……?」

【孝平】「いや、俺が脱がしてあげるよ」

俺のベッドの上で、女の子座りをしている白ちゃん。

俺は、その後ろから近づく。

【孝平】「白ちゃん」

【白】「はい……」

もう一度、白ちゃんとキスをしたかった。

白ちゃんの顔をこちらに向ける。

小さいけど、ぷるっと弾力のある白ちゃんの唇。

【白】「ん……ちゅ……」

お互い動かずに、相手の唇の感触を確かめ合う。

頬にあたる鼻息が、少しくすぐったい。

少し、唇が重なる角度をずらす。

二人の唇が、90度近い角度で交わる。

【白】「んふう……んちゅ……」

唇の間から舌を伸ばし、白ちゃんの唇を舐めるようにつつく。

すると、白ちゃんの唇の間からも舌が出てきた。

二人の舌の先端が、牽制するようにつっつき合う。

ぷるんとした感触の唇と比べて、舌はねっとりと絡む。

濡れていたし、なにより熱かった。

【孝平】「んんっ」

【白】「んむっ……んふう……むちゅっ……」

徐々に、互いの舌は絡み合い、相手の口に侵入した。

白ちゃんは舌も小さい。

小さいというより、薄くて細い。

その舌が必死に俺の舌の動きに答えようとしているのが、いじらしい。

かわいい。

【白】「ぁ……ん……んっ……ぷは」

口を離す。

白ちゃんは、自分の舌の動きを恥じるように顔を伏せた。

【孝平】「大丈夫」

なにが大丈夫だかよくわからない。

それでも、白ちゃんを安心させたくてたまらなかった。

【白】「は、はい」

白ちゃんも、精一杯の決意を込めた返事で答えてくれた。

背中を撫でる。

一瞬、くすぐったいのか慣れてないからか、ぴくっと白ちゃんが震える。

でも、ゆっくりと優しく撫でているうちに、力が抜けてきた。

【白】「は……あ……うぅ……」

するっ

白ちゃんの胸のリボンを解く。

大きく開いた首周りを肩まで広げる。

きめの細かい、つややかな肌が目にまぶしい。

俺はその肩に唇をつけた。

【白】「はあっ……くぅ……」

白ちゃんが敏感に反応を返す。

今まで服に包まれていた肩は、温かかった。

……この服、どうやって脱がせればいいのかな。

広がった首周りをもっと広げて、下に降ろす?

それとも、下からまくり上げて、頭から抜く?

う……どっちだろ。

白ちゃんの肩に唇を這わせながら、そんなことで悩んでいると……

ブラジャーのストラップが、なで肩を滑った。

【白】「あ……」

白ちゃんが一瞬それを恥ずかしがり、戻そうと手を伸ばす。

でも、俺は手を握って、そのままにさせた。

【孝平】「白ちゃん」

【白】「は、はい」

聞くは一時の恥、だよな。

【孝平】「あのさ……」

【孝平】「この服って、どうすればいいのかな」

【白】「……あ」

すぐに言いたいことを察してくれたようで、助かる。

【白】「えと、まずは袖を抜いて……」

【孝平】「うん」

【白】「そして、ええと……」

【孝平】「うん」

【白】「あ、あの、わたし、自分で脱ぎますね」

あ、その方が楽か。

……っていうか、解説してて恥ずかしくなってきたのかもしれない。

俺は、白ちゃんが服を脱ぐのを、じっと見ていた。

【白】「その、あまり、見られると……」

【孝平】「あ、ごめん」

その間に、俺も服を脱いでおいた方がいいのか?

白ちゃんだけ脱がせるのも不公平だよな。

よくわからないながら、俺も服を脱ぐことにした。

しゅるっ

衣擦れの音が聞こえる。

俺も、手早く服を脱いで、トランクス一枚になった。

【白】「あ……ちょっと、恥ずかしいですね……」

【孝平】「いや、かわいい」

ぺたん、と服を脱いだ白ちゃんがさっきまでと同じ格好で座る。

ついさっきまでと比べると、白ちゃんの肌が見える面積が全然違う。

白ちゃんは華奢で軽くて細いってイメージしか無かったけど……

お尻のあたりは、少し女の子らしい丸みがあったり。

パンツは、ブラと同じ薄いピンク色。

シンプルで、柄もレースも無い。

【白】「あの……」

【白】「わたし、あまりスタイルがよくないので……恥ずかしいです」

【孝平】「いや、そんなことないよ」

【白】「で、では、せめて電気を」

【孝平】「白ちゃんがかわいいから、もっともっと見ていたいんだ」

【白】「うぅ……」

本当に恥ずかしいらしく、目を閉じてうつむいている。

腰は細い。

腰から背中のラインに少し見とれてしまう。

……初めて見る白ちゃんの背中に、ちょっとくらっと来た。

キレイだ。

思わず、直に触れた。

【白】「きゃっ……」

手の指先に残る感覚。

白ちゃんの肌の感覚。

あ、やばい。

なんか……自分を止められなくなりそうな……。

俺は、白ちゃんのブラに手を伸ばした。

ホックが背中の真ん中にある。

構造はよく知らなかったけど、見ればわかった。

【白】「あ……」

【孝平】「外すよ」

【白】「……は、はい」

ホックを外す。

肩から滑り落ちていたストラップから腕を抜くと、白ちゃんの胸が露わになった。

小ぶりの胸。

でも、一瞬目に入った胸は、白ちゃんが両腕で隠してしまった。

もったいない、と思う。

【白】「ごめんなさい」

【白】「胸は……ほんとうに小さくて……」

【孝平】「そう?」

【白】「体育の授業の時などに、クラスの皆さんと比べても……」

【孝平】「気にしないでいいさ」

【孝平】「俺は、それくらいのも、いいと思うよ」

【白】「そうですか?」

【孝平】「ああ、そうだ」

【孝平】「例えどんなにスタイルのいい人がいても、俺は白ちゃんがいいんだ」

【白】「支倉先輩……」

ちょっとキザだったかもしれないけど、俺の本心だった。

だから、頑張って白ちゃんに伝える。

【孝平】「白ちゃん、好きだ」

耳元でささやく。

一番伝えたい言葉。

何度でも伝えたい言葉。

【白】「わたしもです、支倉先輩」

【白】「好きです」

【白】「大好き……です」

【孝平】「うん」

もう一度、軽くキス。

白ちゃんの体を覆っていた布は、もうほとんど残っていない。

俺は、その最後の一枚に手をかけた。

【白】「ん……」

よく見ると、白ちゃんの背中にはうっすらと汗がにじんでいる。

部屋には、軽くエアコンがかかっている。

暑いってことはないと思う。

緊張……してるんだろうな。

ふと自分の手を見ると、俺の手のひらも汗をかいていた。

一緒だ。

二人とも緊張してるんだ。

【孝平】「脱がすよ」

【白】「はい」

白ちゃんは、腰を少し持ち上げてくれた。

パンツの両端に指をかけ、ゆっくりと引き下ろす。

お尻の割れ目が見える。

太腿から膝を通し、右足を先に、最後に左足を抜く。

白ちゃんが、一糸まとわぬ姿になった。

【白】「あっ、あのっ」

【孝平】「ん?」

【白】「恥ずかしいです……」

【白】「うぅ……」

【孝平】「うん」

よしよし、とまた頭を撫でる。

【孝平】「白ちゃん、とてもかわいいし……きれいだ」

【白】「男の人の前で、こんな……」

【白】「は、裸に、なるなんて」

【白】「はしたないと思います……」

白ちゃんがどんどん小さくなっていく。

顔だけじゃなくて、耳や、首すじまで赤くなっていた。

【孝平】「白ちゃんだけじゃないよ」

【孝平】「俺だって恥ずかしい」

【孝平】「でも、恋人同士ならそれを乗り越えられる」

【孝平】「特別な相手だからね」

【白】「わたしは……」

【白】「わたしは、支倉先輩にとって、特別な相手ですか?」

【孝平】「ああ。もちろん」

【孝平】「白ちゃんの全部を知りたいし……」

【孝平】「全部を見たい。全部に触れたい」

【白】「わかりました」

【白】「……あ、ありがとうございます」

【白】「支倉先輩にそう言ってもらって、とても、嬉しいです」

そう言って、恥ずかしそうに目を伏せる白ちゃん。

……なんか、不思議な気分だ。

寮の俺の部屋。

お茶会の時はみんなが集まる部屋。

いつも、俺一人で寝てるベッド。

そのベッドの上に、白ちゃんが、裸で座っている。

非日常的すぎて、ちゃんと理解できてないのかもしれない。

【白】「あの、どうかされましたか?」

【孝平】「いや、なんでもない」

【白】「?」

白ちゃんが、少し不思議そうな顔で俺を見ている。

【孝平】「白ちゃん、おいで」

【白】「は……はい」

裸の白ちゃんを抱きしめる。

温かい。

白ちゃんの体温を直に感じる。

二人とも汗ばんでいる。

どきどきしていた。

俺の下半身はさっきからずっと硬くなったままだ。

白ちゃんも緊張している。

もう何度目かわからないキスをする。

【白】「……ん……んっ……ちゅ……」

俺の腕の中にいる白ちゃんは、おとなしく俺にされるがままになっている。

一度口を離して、またキス。

今度は舌も絡めてみる。

すると、白ちゃんも絡めてくる。

【白】「んちゅ……あむ……んっ……」

白ちゃんの目は、これでいいですか? と問いかけるように俺を見上げている。

俺はその問いに答えるように、いっそう強く抱きしめた。

【白】「んんっ……ちゅ……ぱ……」

白ちゃんに後ろを向かせ、耳たぶ、首筋へと舌を這わせてみる。

くすぐったいのか、感じてくれているのか、体をくねらせる白ちゃん。

【白】「はぁ……んっ……ぁん……」

俺は白ちゃんを後ろから抱きしめたまま、ベッドに倒れ込んだ。

トランクスを脱ぎ、俺も全裸になる。

【白】「あっ」

ぽすん

二人とも、ベッドに横になった。

俺は白ちゃんを後ろから抱きしめているままだ。

白ちゃんに密着すると、ずっと勃っていたものが、白ちゃんのお尻に当たった。

【白】「……あっ」

俺の硬くなったものは……

ちょうど、白ちゃんのお尻から、両脚の付け根に挟まれる感じになった。

【白】「あ、あの……あの……?」

きっと、この体勢でいいんですか? と言いたいんだろうなと思う。

肩を抱く。

白ちゃんの耳元にささやく。

【孝平】「大丈夫」

【白】「は、はい……」

腰を前後に少し動かしてみる。

白ちゃんの太腿に挟まれた肉棒が、股間にすりつけられる。

【白】「あっ、……あぁぅ……」

先端が、白ちゃんの割れ目に当たっているのだろうか。

白ちゃんが、これまでとは違う感じ方をした。

片手を白ちゃんの前に回し、そのあたりをいじってみる。

【白】「……あぁ……んっ……支倉先輩……」

くちゅ

【孝平】「あ……」

【白】「あ、やっ……」

白ちゃんが……濡れてきた?

手で直接触ってみると、粘性のある液体が俺のものについていた。

【孝平】「白ちゃん……濡れてる?」

【白】「そ、そんな……」

【白】「い……言わないで、下さい……」

消え入るような声で言う。

【孝平】「いや、嬉しいよ」

【孝平】「俺だけが興奮して、俺だけが気持ちよくなってるんじゃないかって心配だった」

【孝平】「それじゃ、白ちゃんに申し訳ないし」

【白】「そんなことないです」

【白】「わたし、胸も小さいですし、支倉先輩が気持ちよくなってくれないと……」

【白】「どうすればいいのかは……よくわからないんですが」

【白】「わたし、頑張りますから」

そんな、けなげな白ちゃんの言葉が、胸に迫る。

愛おしすぎる。

【孝平】「白ちゃん」

ぎゅうっ

抱きしめる。

俺の胸と白ちゃんの肩、腰と腰、脚と脚がぴったりとくっつくように。

【孝平】「初めて……だよね」

こくっとうなずく白ちゃん。

【孝平】「痛いって言うけど、優しくするから」

【孝平】「なるべく、ゆっくりするから」

【白】「は、はい」

白ちゃんの右足を、ぐっと抱える。

【白】「あっ、あああっ」

【孝平】「このまま……いい?」

【白】「は、はいっ」

大きく脚を開き、丸出しになった白ちゃんの股間。

このあたりか?

ぱんぱんに張った亀頭で、白ちゃんの大事な部分を探る。

【白】「……んっ……んんっ……んあ……」

一番濡れてそうなあたりに狙いをつけて、腰を前に進める。

【白】「あっ……」

つるっと滑ってしまい、うまく入らなかった。

【孝平】「くっ」

再度チャレンジ。

そうでなくても、白ちゃんの入り口は狭いはずだ。

やっぱり、この体勢は難しかったか?

そう思っていたら、ふと俺のペニスが白ちゃんに握られた。

【白】「あ、あの……」

真っ赤な顔の白ちゃん。

導いてくれる、ってことだよな。

【孝平】「……うん。ありがとう白ちゃん」

【孝平】「お願いするよ」

【白】「はい……んっ」

俺の肉棒の先端が、白ちゃんの細い指にそっと握られる。

う……気持ちいい……。

ぴと

ここが……白ちゃんの入り口……。

【白】「ど、どうぞ……」

返事の代わりに、俺はぐっと腰を突き出した。

【白】「っ!」

【白】「あっ、あああっ……っ……!」

入り口は、とても小さかった。

散々待たされた俺の肉棒は、多分これまでの中で最高に大きくなってると思う。

これが……入るか?

もう一度、腰に力を入れる。

先端だけ、なんとか白ちゃんの中に入った気がするけど……

これ以上は無理っぽい気がする。

【白】「はぁ……はぁ……支倉先輩……」

【白】「だ、大丈夫です……」

【孝平】「でも」

【白】「大丈夫です……はぁ……来てください……」

【白】「お願いします……」

ここまで言ってくれるなんて。

きっと、痛いんだろうに。

【孝平】「ああ。わかった」

ぐっ

白ちゃんの肩を押さえ、体が上に逃げないようにする。

そして、腰を強く押し出す。

ぐぐっ……っ!

【白】「ああっ!」

【白】「んんっ!……くっ…………うわああああぁぁぁ……」

くっ

きつい……っ

白ちゃんは、ちゃんと濡れていたと思う。

でも、それ以上に小さい体の白ちゃんの膣は、小さかった。

【白】「あああぁっ……ふあっ……くうぅうっ……んんっ……」

呼吸も苦しそうだ。

【孝平】「ごめん、白ちゃん」

【孝平】「痛くない……はずないよな」

【白】「だっ、大丈夫です」

【白】「そんなに、痛くありません」

たぶん、嘘だ。我慢させてしまってる。

【白】「それより……」

【白】「ぜ……ぜんぶ、入りましたか?」

【孝平】「あ、いや……」

半分くらいだと思うけど……これくらいで止めておいた方がいいんじゃないか?

【白】「支倉先輩、全部、全部……お願いします」

【孝平】「……」

もう、痛くしないってのは、無理だろう。

というか、十分痛くなっているに違いない。

なら、いっそ……

【孝平】「じゃあ、入れるよ」

【白】「はい」

ずっ

ずっ、ぐぐぐっ!

【白】「ああああっ!……っ!……ああああっ」

白ちゃんの一番奥に、先端がついた。

膣の中には、俺の肉棒がぎっちり詰まっている。

【白】「あぁ……はぁ……んんぅ……っ」

白ちゃんが息をするたびに、膣内がきゅっと締まり、肉茎に刺激が加わる。

少し、白ちゃんは目尻に涙を浮かべている。

【孝平】「ごめん、痛かったよな」

【白】「……ちょっとだけ、痛かったですが……だ、大丈夫です……」

【孝平】「本当?」

【白】「え、ええ」

【白】「それより、支倉先輩は、気持ちよく……なってくれてますか?」

【孝平】「ああ」

白ちゃんに、何度もきゅっきゅっと締め上げられて、それだけでいってしまいそうになる。

必死にそれを我慢していた。

【孝平】「白ちゃんの中、とても熱くて……とても気持ちいい」

【白】「よ、よかったです……はあぁ……はぁ……」

【白】「あの……」

【白】「これから、どうすれば……」

【孝平】「俺が動いて……もっと気持ちよくなって……とか」

【孝平】「あ、でも、白ちゃん痛いだろうし、もう少しこうしてれば」

【白】「……支倉先輩」

【白】「動いてもらえませんか?」

【孝平】「いいのか?」

【白】「は、はい」

【白】「支倉先輩は、先輩が一番気持ちよくなるように、して下さい」

【孝平】「なんで、そんなに……」

【白】「だ、だって、わたし、初めてですから……」

【白】「きっと上手くできないと思うんですが……」

【白】「せめて、支倉先輩には、気持ちよかった思い出にしてほしいなと……」

【孝平】「その気持ちは……とても嬉しい」

【孝平】「でも、きっと痛い」

【孝平】「きっと白ちゃんだけがとても我慢することになるんだと思う」

【白】「だ、大丈夫です」

案外頑固だった。

【孝平】「わかった。じゃ、動くぞ」

【白】「はいっ」

ずずっ

一番奥まで刺さっていた肉棒を、ゆっくり引き抜く。

【白】「はああ……ふはあぁ……あぁぁ……」

そして、最初の時のように肩を押さえながら、ぐっと腰を突き上げる。

【白】「ああああっ……んっ……くあぁっ!」

また、一番奥まで肉棒が沈み込む。

【孝平】「どう?」

【白】「大丈夫です」

大丈夫じゃないのは俺の方だった。

一往復しただけで、白ちゃんの膣内の肉襞の洗礼を受け、限界が近い。

白ちゃんを見ると、必死に、痛くないフリをしている。

そんな白ちゃんが、無性にかわいい。

【孝平】「先に謝っておくよ、ごめん」

【白】「えっ? それってどういう……あっ、あああっ!」

俺は、もう我慢できなかった。

本当は、白ちゃんの中に入ってからずっと。

むちゃくちゃに、動きたかった。

【白】「うああっ!……ああっ!……んああっ!」

だから、白ちゃんの中に向けて、腰をガンガン突いた。

深く、より深く。

強く、早く!

【白】「そんなにっ……強くっ……ああっ……んんんっ!」

白ちゃんの体の自衛反応なのか、膣の奥から、どんどん愛液が溢れてきた。

きついのはあいかわらずだが、滑りがよくなってくる。

【孝平】「すごい、白ちゃん……どんどん溢れてる」

【白】「やあぁ……そ、そんなっ……はあっ……んんんっ!」

どんどん、腰の動きを速める。

ぢゅぷっ!…ぬぷっ!…ぢゅぷうっ…ずぷうっ…!

【白】「んあっ!…はぅん!…んんっ!…くぅっ!」

俺は、気持ち良すぎて、もうなにも考えられなくなっていた。

このまま最後まで……

【白】「あああっ、はっ、はせくらっ、せんぱいっ……っ!」

【孝平】「くっ、白ちゃん……っ」

【白】「お、おかしくっ、おかしくなっちゃ……あっ、あああっ、ああっ!」

白ちゃんの膣内が、きゅうっと締めつけてきた。

【白】「だめっ……だめですっ!……あっ……あっ! あっ、ああっ、ああああっ!」

【孝平】「白ちゃん、いくよ……っ」

白ちゃんの一番奥に、肉棒を突き込む。

【白】「ああっ、あっ、あっ、んあっ……ぅああああああぁぁぁぁっっっっ!!!」

俺は、白ちゃんの膣内に、大量の精を放った。

びゅくうっ! びゅくっ! びゅうっ! びゅっ!

こんなに精液を出したことはないってくらい、射精は続いた。

ぴゅっ! びゅっ びゅぅ……っ……っ

【白】「ああ……はあ……ああ……はあぁ……」

白ちゃんは小さい体でそれを全部受け止めた。

息が荒い。

【白】「はぁ……はぁ、はぁ……はぁ……はせ、くら……せんぱい……」

【孝平】「ああ、白ちゃん……はぁ……」

【孝平】「とても……気持ちよかった……」

【白】「よ、よかっ……です……はぁ、はあ」

【白】「はぁ……んんっ……はぁ……」

まだ、白ちゃんの膣は、俺のペニスを痛いくらいに締めつけている。

【白】「んんっ……あ……ん……」

白ちゃんの体が、時々、ぷるっと震えている。

【白】「んっ……っ!……はぁ、はぁ……」

【孝平】「白ちゃんは、ずっと痛いだけだった?」

【白】「あ、その……いえ……」

【白】「最後の方は……ちょっと、気持ちよかったです」

【孝平】「ちょっとって割には、声も大きかったけど」

【白】「あ、いえ、その……途中からよくわからなくなってしまって」

【白】「頭が真っ白に……」

もしかして白ちゃん、初めてなのに……。

【白】「はぁ……はぁ……ぁ……」

白ちゃんは、満たされたような表情だった。

俺も、白ちゃんと一つになれたことの喜びをもう少し味わっていたくて、しばらくそのままでいた。

//H-scene ends//

それから、白ちゃんが少し落ち着くのを待って、ベッドを下りた。

白ちゃんに先にシャワーを浴びてもらい、その後俺がシャワーを浴びる。

一瞬、一緒にシャワーを浴びようかとも思ったけど、なんとなく気恥ずかしかった。

【白】「ここに来る前にシャワーを浴びてて、こうなるような気がしてました」

【孝平】「俺もそうだ」

【孝平】「でも、よかった。ちゃんとできて」

【白】「は……はい」

白ちゃんは、行為を思い出したのか、うつむいて照れている。

【孝平】「白ちゃん」

顎に手を当てて顔を上向きにさせ、キスをした。

【白】「んっ……」

唇を離す。

【孝平】「これからも、ずっと一緒だ」

【孝平】「二人で、いろいろ乗り越えていこう」

【白】「は、はいっ、支倉先輩!」

白ちゃんは、嬉しそうに、にこっと笑った。