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//Another view : Kanade//

【かなで】「おっはよー」

【かなで】「今日もいい天気だよ?」

朝起きたら、まずケヤキにご挨拶。

寮長になってから、一度も欠かしたことのない日課。

もちろん、ケヤキは何も答えてくれない。

それどころか、日に日に元気がなくなっていくように見える。

……。

祈るような気持ちで、大木を見上げた。

去年は葉がついている枝も何本かあったはず。

なのに、今年は一枚も生えないままだ。

いったい、どーしちゃったんだろう。

わたしの愛情が足りないのかな。

ねえ、先輩?

【前寮長】「……あなたに、すべてを託すわ」

【前寮長】「寮を見守るこの木を、守ってあげて」

わたしは、先輩と約束したんだ。

このケヤキは、歴代の寮長たちが大切に守ってきたもの。

寮生たちの宝物。

なくすわけにはいかない。

わたしが絶対、守らなきゃ──

//Another view ends//