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//September 29//

9月も残りあと二日。

かなでさんが寮長でいられるのは、今日と明日を残すのみだ。

そして歓送会は、いよいよ明日の夜。

陽菜のおかげで準備はほぼ完了していた。

あとは最後までバレないように、こっそりと当日の用意をするだけだ。

【かなで】「はいはーい、次はこちらのぬいぐるみ!」

【かなで】「知る人ぞ知る珠津島のイメージキャラクター、パル子ちゃんっ」

【かなで】「レア中のレア! 今しか手に入らないよ~っ」

【女子生徒A】「100円!」

【女子生徒B】「150円!」

【桐葉】「……500円」

【かなで】「はい、売った!」

談話室では久しぶりにオークションが開催されている。

主に文化祭で使用したグッズを売っているようだ。

こんな光景を見るのもこれで最後。

かなでさんの退任が、だんだん実感として湧いてくる。

……明日、か。

長かったようで、短かったなと思う。

まだ9月だけど、きっと卒業式もあっという間なんだろう。

【瑛里華】「悠木先輩、はりきってるわね」

オークションを見ていた副会長が、ぽつりと言う。

【孝平】「まあ、最後だからな」

【瑛里華】「寂しくなるわ」

【孝平】「ああ」

明日でお別れというわけでもないのに、妙にしんみりしてしまう。

【瑛里華】「……さてと」

【瑛里華】「そろそろ明日の飾りつけを始めたいところね」

【孝平】「だな」

俺と副会長は、目と目を合わせた。

かなでさんには、歓送会の準備を気取られてはいけない。

飾りつけなどを円滑に進めるためにも、かなでさんを会場から離す必要がある。

だいたい消灯時間ぐらいまで身柄を拘束できれば、あとはなんとかなるだろう。

【瑛里華】「飾りつけは私たちに任せて」

【瑛里華】「悠木先輩の誘導、頼んだわよ」

【孝平】「了解」

あらかじめ作戦は考えてある。

俺はかなでさんの方へと歩き出した。

【孝平】「かなでさん」

【かなで】「あ、こーへー!」

【かなで】「ねえ見て見て! 今日の売上げ、過去最高だよっ」

カゴの中には大量の小銭が入っている。

なかなかどうして、けっこうな額になりそうだ。

【かなで】「これで加湿器買えるかな?」

【かなで】「冬になると、談話室って乾燥するんだよね」

【孝平】「安いのならいけるんじゃないですか」

【かなで】「そっかぁ~、よかった」

オークションが終わり、生徒たちがぞろぞろと談話室を後にする。

そんな彼らを見送るかなでさんは、ほんの少しだけ寂しそうだ。

寮長でいられる残り少ない時間を、噛み締めているのだろう。

【孝平】「かなでさん、今からお茶会しません?」

【かなで】「へ?」

かなでさんは驚いたように俺を見上げた。

【かなで】「今からって、もうけっこうな時間だよ?」

【孝平】「いいじゃないですか、たまには」

【孝平】「それに、スペシャルゲストもいることだし」

【かなで】「すぺしゃるげすとぉ?」

俺は笑ってうなずいた。

歓送会は明日の夜。

それまでに、どうしても乗り越えなくてはならないことがある。

【陽菜】「お帰りなさい」

【かなで】「あれっ? ひなちゃん?」

部屋に帰ると、陽菜が俺たちを出迎えた。

【かなで】「もしかして、スペシャルゲストってひなちゃんのことだったの?」

【孝平】「まあ、そういうことです」

【かなで】「あはは、なーんだそっかぁ」

【かなで】「わたしはてっきり、かっこいいメンズでも紹介してくれるのかと……」

【孝平】「はは、そんなこと期待してたんですか?」

【かなで】「おうとも!」

【孝平】「だったらいつでも紹介しますよ」

【孝平】「八幡平司ってヤツなんですけど」

【かなで】「あっ! ミドリヤのパンプキンパイがあるーっ」

豪快にスルーされた。

【陽菜】「お姉ちゃんに食べてもらおうと思って、とっといたんだよ」

【かなで】「いや~ん嬉しい~っ」

【かなで】「でもこんな時間に食べたら太っちゃう~かなで困っちゃう~っ」

【孝平】「じゃあ、代わりに俺が食べようかな」

【かなで】「いただきますっ」

ぱくっ。

【孝平】「……ひとくちでいきますか」

【かなで】「だってお腹空いてたんだもん」

【かなで】「あー今日もよく働いたっ」

満足げな様子で、かなでさんは笑った。

陽菜はゆっくりと紅茶を淹れる。

部屋に漂うアップルティーの匂い。

俺は陽菜の隣に座った。

【陽菜】「……」

軽い緊張が伝わる。

平静を装っても、かなり葛藤しているはずだ。

微妙に震える手つきが、陽菜の迷いを物語っていた。

【かなで】「……そういえば、えりりんたちは?」

【かなで】「せっかくだから呼ばない?」

【孝平】「あー、えっと……」

【孝平】「副会長たちは、まだ生徒会の仕事があるみたいです」

【かなで】「ふーん」

【かなで】「じゃ、へーじは?」

【孝平】「あいつはバイト」

【かなで】「あー、そっか」

【かなで】「それならしょーがないね」

【孝平】「はい」

しばし、沈黙。

陽菜はティーポットにお湯を入れ、砂時計をひっくり返した。

……。

かなでさんに、陽菜が思っていることをきちんと話そう。

そう促したのは俺だ。

できれば、歓送会の日が来る前に。

陽菜があんなにがんばって準備した歓送会。

そんな大切な日を、わだかまりを残したまま迎えさせたくなかったのだ。

【かなで】「……」

【かなで】「なーんか、今日は静かだなー」

【かなで】「あれ、もしかしてわたし、お邪魔だったんじゃない?」

【孝平】「えっ」

【かなで】「あはは、やだなもうー」

【かなで】「恋人同士の時間を邪魔するほど、野暮な女じゃないよわたしは」

頭をかきながら、かなでさんは立ち上がった。

【孝平】「かなでさん、あの」

【かなで】「まあまあ~」

【かなで】「ここはお若い者同士、ゆっくりと語らいたまえ」

などと言いながら、玄関へと歩いていく。

俺は陽菜を見た。

【陽菜】「……っ」

どうする。

このタイミングを逃したら、陽菜は二度と自分の気持ちを打ち明けられない。

そんな気がした。

今を逃したら。

また今までみたいにずっと、後悔を引きずったままだ。

【孝平】「かなでさ……」

【陽菜】「お姉ちゃんっ」

俺が呼び止めようとすると、陽菜の声が遮った。

【かなで】「……?」

【かなで】「どしたの? ひなちゃん」

【陽菜】「あ、あのね」

【陽菜】「お姉ちゃんに、話があって……」

【かなで】「話?」

かなでさんは、説明を求めるような目で俺を見た。

【かなで】「えっ、なになに?」

【かなで】「ま、まさか、妹さんをくださいとか言うんじゃあ……!」

【陽菜】「お姉ちゃん」

【陽菜】「私……今までずっと、お姉ちゃんに謝りたいことがあったの」

【かなで】「……」

かなでさんは、ゆっくりとこちらに戻ってきた。

そして陽菜の向かいに、腰を下ろす。

【かなで】「そんな神妙な顔してどうしちゃったの?」

【かなで】「ひなちゃんがわたしに謝ることなんて、なんにもないに決まってるじゃーん」

【陽菜】「あるの」

【陽菜】「ずっと言いたかったけど……言えなくて……」

陽菜はうつむいた。

もう、砂時計の砂はとっくに落ちてしまっている。

俺とかなでさんは、肩を震わせる陽菜をただ黙って見守っていた。

【陽菜】「お姉ちゃん、ごめんなさい」

【陽菜】「……ごめんなさい」

【かなで】「ひなちゃん?」

【陽菜】「お姉ちゃんからお母さんを奪ってしまって、ごめんなさい」

【かなで】「……」

かなでさんは息を呑んだ。

何も言葉が出ない。

陽菜は静かに顔を上げた。

【陽菜】「……ごめんね」

【陽菜】「私が病気にならなければ、お母さんだって元気でいられたんだよね」

【かなで】「な、何言ってるの?」

【かなで】「そんなの違うよ! 関係ないに決まってるじゃん!」

【陽菜】「言わせて、お姉ちゃん」

【陽菜】「私、ずっとずっと考えてた」

【陽菜】「どうして私じゃなく、お母さんだったんだろうって」

【陽菜】「どうしてお母さんが死ななきゃならなかったんだろう?」

【陽菜】「みんなからお母さんを奪ってまで、私が生きる意味なんかあるのかな……?」

押し留めていたものが、一気に溢れ出した。

陽菜の言葉が、俺の胸にも確かな痛みをもたらす。

陽菜はずっと、自分は幸せになる権利がないと言っていた。

幸せになる権利がない。

それはつまり、生きる権利がないと言うことだ。

俺はそんな風に、陽菜に思ってほしくなかった。

かなでさんだって同じ気持ちのはずだ。

……でも、届かない。

届かないのだ、思っているだけでは。

ちゃんと伝えなくちゃ、届かない。

【陽菜】「私……子供のころ、交通事故に遭ったよね」

【陽菜】「記憶を失っただけで、命に別状はなかったけど……」

【陽菜】「あの時も思ったんだ」

【陽菜】「どうして私、まだ生きてるんだろう? って」

【かなで】「……っ」

かなでさんは、小さく首を振った。

何か言葉を口にしたいのだろう。

だが、必死にこらえているように見えた。

【陽菜】「お姉ちゃん、私ね」

【陽菜】「ずっと自分のことが許せなかった」

【陽菜】「大切なお母さんを奪ってしまった私が、許せなかった」

【陽菜】「だから……ずっと、幸せになっちゃいけないって……」

【陽菜】「幸せになる権利なんかないって思ってたの」

陽菜の瞳から、涙が溢れる。

だが、もうかなでさんから目をそらそうとしなかった。

【陽菜】「……でもね」

【陽菜】「私、孝平くんのことを好きになった」

【陽菜】「あんなに、幸せになっちゃ駄目だって思ったのに」

【陽菜】「孝平くんを、好きになって……」

【陽菜】「幸せになりたいって、思ってしまった」

【陽菜】「孝平くんと一緒に、生きていきたいって思ってしまったの……」

胸の奥が熱くなる。

思いがけない言葉だった。

……。

俺はいつも、陽菜に助けてもらうばかりだった。

自分からは、何もしてあげることができないのかと思ってた。

ただ見守るだけが、本当に正しいことなのか。

そう思ってた。

でも──

【陽菜】「私、孝平くんに言われたの」

【陽菜】「ちゃんと今の気持ちを、お姉ちゃんに伝えなきゃ駄目だって」

【かなで】「……こーへーが?」

【陽菜】「うん」

かなでさんは俺を見た。

【陽菜】「お姉ちゃん」

【陽菜】「これが、今の正直な私の気持ち」

【陽菜】「今まで、ごめんね」

【陽菜】「私のせいで……ごめんね」

【かなで】「……」

かなでさんは、しばらく黙ったままだった。

やがて、ゆっくりと陽菜に手を伸ばす。

【かなで】「……ばか」

ぷにっ

【陽菜】「ふぁっ」

いきなり右頬をつねられ、陽菜は声をあげた。

【かなで】「ばかだよ、ひなちゃんは」

【かなで】「ひなちゃんのせいじゃないのに、そんなことずっと気にして……」

【かなで】「もうホントに、ばかばかばかっ」

【陽菜】「お姉ちゃん……」

【かなで】「お母さんはね、意識がなくなる寸前までひなちゃんのこと心配してた」

【かなで】「あの子は身体が弱くて、人一倍いろんなことを抱え込みやすいからって……」

【かなで】「だからわたし、お母さんと約束したの」

【かなで】「ひなちゃんがお嫁に行くまで、ちゃんと見届けるって」

【かなで】「ひなちゃんが好きな人と結婚して幸せになるまで、絶対に守るって」

【かなで】「それなのに……」

【かなで】「ひなちゃんが幸せになる気がないんじゃ、本末転倒じゃんっ」

【かなで】「それこそお母さんがかわいそうだよっ」

陽菜の頬から手を放し、まっすぐに向き合う。

下唇を噛み締め、やがてかなでさんは俺を見た。

【かなで】「こーへーだって……かわいそうだよ」

【かなで】「ひなちゃんが幸せにならなきゃ、こーへーだって幸せになれない」

【かなで】「それともひなちゃんは、こーへーの幸せなんか望んでないわけ?」

【陽菜】「そんなこと……っ」

陽菜は大きく首を振った。

【かなで】「だったら、今すぐ誓って」

【かなで】「こーへーと一緒に、幸せになるって誓ってっ」

【かなで】「ほらっ!」

かなでさんは身を乗り出し、俺と陽菜の手を引っ張った。

その二つの手を、テーブルの上に重ねさせる。

【かなで】「じゃあ、まずこーへーから!」

【孝平】「えっ……!」

【かなで】「い・い・か・ら・は・や・く」

くわっと目を見開くかなでさん。

そんなこと急に言われても、困るっていうか照れる。

【孝平】「えーと、その」

【孝平】「つまり……」

【かなで】「早く!」

【かなで】「早くしないと地球が爆発するよ!」

いつのまに、そんな大ピンチが……。

【孝平】「わ、わかりました」

【孝平】「つまり、俺は……」

【孝平】「陽菜と一緒に、この先ずっと幸せになることを、誓い、ます」

【かなで】「よしっ」

【かなで】「次、ひなちゃん!」

【陽菜】「え……」

陽菜も戸惑ったように、俺とかなでさんを見る。

【かなで】「ちゃんと誓って」

【かなで】「わたしとこーへーだけじゃないよ」

【かなで】「お父さんと、天国のお母さんにも」

【陽菜】「……っ」

俺の手に重ねられた陽菜の手に、ぎゅっと力が入る。

幼い頃から、悲しいことばかり経験してきた陽菜。

多くを望まず、ささやかな幸せを大切に紡いできた陽菜。

自分のことはいつも後回しにしてきた陽菜。

──もう、遠慮しなくていい。

幸せになることに、後ろめたさを感じなくていい。

それはかなでさんの願いでもあり、俺の願いでもあり──

何よりも、両親の願いであるということ。

……。

みんなの思いは、ちゃんと陽菜に伝わっている。

なぜか俺には、それがわかった。

重ねられた手のひらから、陽菜の気持ちが流れ込んでくるようだった。

【陽菜】「私……」

【かなで】「うん」

【陽菜】「……」

【陽菜】「……誓い、ます」

【陽菜】「この先ずっと、孝平くんと幸せになることを……」

【陽菜】「誓います」

迷いのない声。

まっすぐな瞳で、陽菜は確かにそう言った。

確かに、俺とかなでさんの耳に届いた。

【かなで】「ひなちゃん……」

かなでさんの顔に微笑みが戻る。

……。

もし今、この場に陽菜のお母さんがいたら。

かなでさんと同じ顔で笑うだろう。

そんな風に思わせるような、慈愛に満ちた笑顔だった。

【かなで】「こーへー」

【かなで】「てなわけで、よろしく頼んだからね」

【孝平】「はい」

【かなで】「ひなちゃん」

【かなで】「もう、シスコンは卒業だよ」

【陽菜】「え……?」

【かなで】「わたしも卒業する」

【かなで】「だってほんとに、来年にはこの学校を卒業しちゃうしね」

そう言いながら、かなでさんは立ち上がった。

【かなで】「だから……あとはこーへーに託す!」

【かなで】「責任重大だよっ、二人とも」

びしっ

かなでさんの指が、俺たちの方を向いた。

【陽菜】「お姉ちゃん……っ」

【かなで】「あーもう、困ったなぁ」

【かなで】「こーへー、ちゃんと泣きやませといてね」

【孝平】「えっ?」

かなでさんはにやりと笑ってから、すたすたとベランダに向かった。

【孝平】「あれ? 帰るんですか?」

【かなで】「あったりまえでしょ?」

【かなで】「寮長としての最後の日を、寝不足の顔で迎えるわけにはいかないのだ」

【かなで】「……あははっ」

【かなで】「そいじゃ、おっやすみ~」

がたがたがたがたっ

かなでさんは、そそくさと非常用はしごで帰ってしまった。

【孝平】「……」

そうか。

かなでさんは陽菜に、泣き顔を見せたくなかったのか。

なんて図星を指したら、きっとかなでさんは怒るだろうけど。

どれくらい、そうしていただろう。

陽菜は手をつないだまま、俺の肩にもたれかかっていた。

もう涙は乾いている。

俺たちはしばしの間、無言の時間に身を委ねていた。

……。

陽菜の髪を撫でる。

子供の頃と変わらない、小さなつむじ。

俺はふと、この学校に転校してきた時のことを思い出した。

最初は陽菜のこと、すぐにはわからなかった。

ただ、ものすごくかわいい子だな、と思っただけで。

まさかあの陽菜と再会できるとは、夢にも思わなかったのだ。

なのに、再び出会ってしまった。

目を見張るほどに美しく成長した陽菜と。

……。

俺は、いつから陽菜に恋をしていたのだろう。

まさか、この学校で再会したあの瞬間から?

幼なじみに一目惚れだなんて、矛盾した話だ。

【陽菜】「……孝平くん?」

陽菜は不思議そうな顔で俺を見上げる。

【孝平】「ん?」

【陽菜】「どうして、笑ってるの?」

【孝平】「え? 俺、笑ってた?」

【陽菜】「うん」

それはさぞかし気味が悪かったことだろう。

【陽菜】「思い出し笑い?」

【孝平】「まあ、そんなところだ」

【陽菜】「教えてほしい」

【孝平】「やだよ、恥ずかしい」

【陽菜】「恥ずかしいことなんだ」

【孝平】「ああ」

【孝平】「例えて言うなら……」

【孝平】「最初は、お互いヤマメの稚魚だったんだよ」

【陽菜】「?」

【孝平】「なのにいつのまにか、片方だけがサクラマスに成長してしまった」

【孝平】「って感じ」

【陽菜】「???」

クエスチョンマークがたくさん飛んでいる。

我ながら、よくわからない例えだった。

【孝平】「すまん、なんでもない」

俺は陽菜の肩にそっと手を回した。

さっきまで緊張していた身体も、今ではすっかり力が抜けている。

かなでさんにすべてを話したことで、こわばりが解けたのだ。

……よかった。

明日を迎える前に、話すことができてよかった。

これでなんのわだかまりもなく、かなでさんを送ることができる。

【陽菜】「孝平くん……ありがとう」

陽菜はゆっくりとつぶやいた。

【陽菜】「もし孝平くんがいなかったら、もっとお姉ちゃんのこと苦しめてたと思う」

【孝平】「……そんなことない」

【孝平】「決断したのは、陽菜だ。俺じゃない」

俺こそ、陽菜にお礼を言いたい気分だった。

陽菜は、俺との未来を信じてくれた。

大げさな言い方かもしれないけど、そう思う。

未来が見えなかったら、かなでさんに気持ちを伝えようとすら思わなかっただろう。

陽菜は、幸せになることを肯定してくれたのだ。

【孝平】「さっき、かなでさんの前で誓ったことだけど……」

【孝平】「無理に言わされたわけじゃないぞ」

【孝平】「本気でそう思ってるからな」

【陽菜】「……うん」

【陽菜】「私も、本気だよ」

【陽菜】「もう迷わないから」

強さを持ったまなざしで、陽菜は言う。

さっきまでの消え入りそうな弱々しさは、もうない。

俺は陽菜の頬に手をあて、そっとキスをした。

【陽菜】「……」

すぐに唇を放し、もう一度キス。

小さな口づけを、何度も繰り返す。

愛しさが次から次へと溢れてくる。

それはもう、収拾がつかないほどに。

【陽菜】「んっ……」

舌先を伸ばすと、陽菜は小さく唇を開く。

それをいいことに、ちょっと強引に舌を差し入れた。

【陽菜】「……んくっ」

冷静になれ、俺。

こんな風に味わってしまったら、途中でやめることができなくなる。

そうは思ってみても、身体が先に動いてしまうのだから仕方ない。

【孝平】「陽菜……」

この腕の中に、陽菜がいることが嬉しい。

陽菜がいることを確かめたくて、何度もキスをする。

頬を撫でる。

肩を抱きしめる。

……よかった。

陽菜を失わないで、本当によかった。

今になって、じわじわと喜びが湧いてきた。

【陽菜】「ふぅ……」

唇を放し、潤んだ瞳をこちらに向けてくる。

上気した頬が、なんとも愛らしい。

俺は唾液で艶やかに濡れた唇に、しばし見入っていた。

……陽菜を、抱きたい。

それは、抑えきれない衝動だった。

内からこみ上げるような、どうしようもなく強い感情。

【陽菜】「孝平くん」

【陽菜】「私……今、孝平くんにすごくしてあげたいことがあるの」

【孝平】「え……」

【陽菜】「……しても、いい?」

【陽菜】「うまくできるかどうか、わからないけど……」

俺はうなずいた。

断る理由など、もちろんない。

【陽菜】「あの、立ってもらっても、いいかな?」

陽菜は恥ずかしそうに言う。

俺はゆっくりと立ち上がった。

//H-scene starts//

戸惑いの表情を浮かべながら、俺の前にひざまずく陽菜。

その視線は、俺の股間に定まっている。

【陽菜】「えっと……」

救いを求めるような目を向けられた。

そんな目をされても、俺だってどうしたらいいかわからない。

というか、陽菜はどうするつもりだったのだろう。

【陽菜】「まず……」

かちゃっ

手を伸ばし、おずおずとベルトを外しにかかった。

続いて、ズボンのボタンも外す。

……本気か?

いつもの陽菜からは考えられない、積極的な行動だ。

手つきはおぼつかないが、覚悟のようなものが伝わってくる。

【陽菜】「わ……っ」

ジッパーを下げると、トランクスからペニスが飛び出た。

これがまた、恥ずかしいくらい勃起しまくっている。

陽菜が驚くのも無理はないというものだ。

【陽菜】「あの……」

【陽菜】「ど、どうしたの?」

【孝平】「それはむしろ、俺が聞きたいぐらいで」

これじゃ、めちゃめちゃ期待してるのがバレバレだ。

レスポンスがよすぎる下半身を密かに呪う。

陽菜はペニスの先端を見つめ、棹の部分にそっと指を乗せた。

生温かい感触がダイレクトに伝わってくる。

【陽菜】「熱い……」

何度か瞬きをして、真剣なまなざしでじっとペニスを見ている。

今日の俺、どうかしている。

見られているだけで、ピクピクとペニスが反応してしまうのだ。

【孝平】「そんなに見ないでくれ」

【陽菜】「でも……見ないと、よくわからないし」

【孝平】「あんまりじっと見てると、噛みついてくるかもしれないぞ」

【陽菜】「えっ、そ、そうなのっ?」

【孝平】「んなわけないだろ」

後ずさりしかけた陽菜だったが、再び姿勢を正した。

【陽菜】「もう、驚かせないで」

【孝平】「すまん」

【陽菜】「……ふふ」

ちゅっ。

【孝平】「あっ!」

いきなり先端にキスされて、俺は腰を引いた。

不意打ちの行為に、自分でもびっくりするほど感じてしまう。

ペニスの先から電気が流れたかのようだ。

【陽菜】「ご、ごめんね!?」

【陽菜】「その……口でしたら、気持ちよくなってくれるかなって思って……」

【孝平】「いや、大丈夫」

【孝平】「気持ちよくて驚いただけだ」

【陽菜】「そ、そう?」

【陽菜】「はぁ……よかった」

ほっとしたような顔で、再びペニスに向き合う。

【陽菜】「じゃあ、もう一回いくね」

【孝平】「う、うん」

【陽菜】「ぁむ……」

口を大きく開け、陽菜は亀頭を含んだ。

ぬめっとした粘膜が敏感な部分にあたり、思わず身震いする。

すごく、いやらしい光景。

まさか陽菜が、こんなに大胆なことをしてくるとは。

【陽菜】「んぷ、んっ」

たどたどしく舌を絡めてくる。

陽菜の口内は熱く、柔らかい。

ただでさえ硬かった俺のペニスが、さらにむくむくと屹立する。

【陽菜】「んくっ……ちゅ……ちゅぅっ」

【孝平】「くぅっ」

唇をすぼめ、亀頭を重点的に刺激する。

俺の反応を確かめるように、上目遣いでこちらを見ながら。

【陽菜】「ん……おっきいね」

【孝平】「すまん」

【陽菜】「ううん」

【陽菜】「気持ちいいと、おっきくなるんだよね?」

【孝平】「まあ、そうだな」

【陽菜】「だったら、いいの」

【陽菜】「はむぅ、んっ、ちゅうぅっ」

はにかんだ様子で、さらに奥へとペニスを飲み込んでいく。

艶やかなピンク色の唇。

ちろちろと動く赤い舌。

俺はごくりと喉を鳴らした。

【陽菜】「んくぅ、ちゅぱ、んぱっ、はむぅ」

ペニスの根元を押さえ、ゆっくりと頭を動かしていく。

蛍光灯の下で、唾液をまとった剛直がぬらぬらと光っていた。

【陽菜】「んぷぅ……」

【陽菜】「なんか、暑くなってきちゃった」

陽菜の額には、うっすらと汗がにじんでいる。

【孝平】「……脱ぐか?」

試しにそう提案してみると、陽菜は素直にうなずいた。

【陽菜】「……そうしてみる」

言いながら、ブラウスのボタンを一つひとつ外し始める。

【陽菜】「ふぅ……」

ブラウスを脱ぎ、上半身はブラジャーだけ。

白いシンプルな下着だった。

よほど暑かったのか、肌が紅潮している。

【孝平】「涼しくなったか?」

【陽菜】「うん」

【孝平】「ブラは取らなくていいのか?」

俺は何を言ってるのだ。

【陽菜】「えっ、取った方がいいのかな」

【孝平】「まあ、ついでだしな」

だから、俺は何を言っているのだ。

【陽菜】「そっか。そうだよね」

【陽菜】「じゃあ……取るね」

俺の意味不明な提案に対して、馬鹿正直に応える陽菜。

いいのか、それで。

陽菜は恥ずかしそうな顔で、背中のホックを外す。

【陽菜】「これで……いいかな」

ブラが取り払われ、形のいい乳房がぷるんと現れる。

下半身はスカートで、上半身は裸。

なんだかものすごくいやらしい。

【陽菜】「あの、恥ずかしいから……あんまり見ないで」

【孝平】「それは、ちょっと無理かもしれない」

【孝平】「やっぱ、見たいし」

【陽菜】「う……」

真っ赤になった。

【陽菜】「じゃあ、なるべく見ないで」

【孝平】「わかった」

【孝平】「たまにしか見ないようにする」

などと言いつつ、俺の目は陽菜の胸に釘付けだ。

まだ触れてもいないのに、乳首がぷっくりとしてくるのがわかる。

【陽菜】「ん……っ」

陽菜は再び、俺のペニスをくわえ込んだ。

【陽菜】「んくぅ、んぱ、ちゅ……んちゅっ」

一気に深く飲み込み、ぺちゃぺちゃと舌を這わせる。

唾液をたっぷりとなすりつけ、それを勢いよく吸い取っていく。

【陽菜】「んっ、ちゅっ……あ、なんか出てき……た」

ペニスはピクピクと脈打ち、口内へと先走りの汁を垂れ流している。

陽菜はおいしそうに、それをコクコクと飲み干した。

口から溢れた唾液が、顎を伝ってスカートに落ちる。

そんな姿を見ているだけで、かなりやばい。

俺は陽菜の頭を抱え、腰を突き出した。

【陽菜】「んくくっ……!」

奥へと差し込まれ、陽菜は苦しそうに顔をしかめる。

それでも俺は、もっと奥を目指さずにはいられなかった。

【孝平】「あぁ、陽菜っ……」

【陽菜】「んぐ、はうぅ、んぱぁ、ちゅううぅっ」

苦しいだろうに、一生懸命ペニスにしゃぶりついている。

そんな健気さが、さらに俺の興奮をかき立てていく。

【陽菜】「はむ、すご……い、もっとおっきくなって……る」

【陽菜】「あむぅ、んちゅぅ、んぷっ」

まんべんなく舌が這い、快感が下半身を駆け抜ける。

陽菜が頭を動かすたびに、その柔らかそうな乳房が揺れた。

【陽菜】「ちゅぷぅ、んくぅ……孝平く……ん」

【陽菜】「私……上手にできてるかな?」

【孝平】「ああ。めちゃくちゃ気持ちいい」

【孝平】「つか……かなりまずいことになってる」

【陽菜】「?」

ペニスをくわえたまま、陽菜は不思議そうな顔をする。

その目が、もうやばいのだ。

そんな風に熱を帯びた目で見られたら、どうにかなってしまいそうで。

【孝平】「うぅ……」

知らず知らずのうちに、うめき声が漏れてしまう。

【陽菜】「ちゅぅ、ちゅぷぅ、ちゅるるる、んんんっ」

頭を前後に動かすスピードが、だんだんと増してくる。

陽菜の口内にすっぽりと収まったペニスが、これ以上ないほど腫れあがっていた。

【陽菜】「ちゅぱぁ、んぱっ……ぺちゃ、んぷぅ、んぷっ」

あまりの快感に、つま先がビリビリとしびれる。

献身的に奉仕する陽菜を、汚しているという感覚。

この罪悪感にも似た気持ちが、俺を遥かな高みへと連れ去ろうとしている。

【陽菜】「はむぅ、じゅるっ……じゅぷ、んぷううぅ、はふぁっ」

【孝平】「あぁっ、そんなに強くしたら……っ」

【陽菜】「んくぅ……ちゅぅ、ちゅぷううぅ、じゅぷぅ、はふうぅっ」

陽菜は夢中になってペニスにしゃぶりついている。

咽奥まで亀頭を差し込まれてもなお、必死に吸い込もうとしている。

その優しさに応えるようにして、俺も激しく腰を動かした。

【陽菜】「んっ、んんんっ……じゅぷぅ、んくぅ、ちゅぱぁ、んぷうううぅ」

【孝平】「あ……もう……っ」

ふいに、下腹部が猛烈に熱くなる。

俺は歯を食いしばった。

絶頂が近い。

その湿った口内へと、小刻みに腰を前後させていく。

【陽菜】「じゅぷぅ、ちゅぱ、んくうぅ、じゅぷぷぷぷ……っ」

【孝平】「う……出るっ……!」

びゅくうううっ! びゅく! びゅく!

【陽菜】「んぐうぅ……?」

下半身が爆発し、ペニスから大量の精液が発射される。

陽菜は驚いたように目を見開き、ペニスから口を離した。

【陽菜】「ふぁっ」

しかし、口内から解放されたペニスはまだ勢いを失っていなかった。

先端から精液が飛び出し、陽菜の顔にかかってしまう。

【陽菜】「あふっ……んっ」

ねばついた白濁液が、陽菜の綺麗な顔を汚す。

そんな困ったような顔を見ながら、俺は絶頂の余韻を味わっていた。

【孝平】「はぁ、はぁ……」

【孝平】「ごめん……いきなり出しちゃって」

【陽菜】「ん、んん……うんん……っん」

小さく首を振り、ごくんと喉を鳴らす。

【孝平】「……飲んだ?」

【陽菜】「ん」

素直にうなずいた。

【孝平】「大丈夫?」

【陽菜】「なんか、不思議な味がした」

【孝平】「そっか」

としか言えない俺。

口から一筋の精液が漏れ、鎖骨から胸元へと垂れていく。

かなり、いやものすごく、出てしまった気がする。

いまだに続く快感のせいで、頭の中がぼんやりとしている。

【陽菜】「ふぅ……」

【陽菜】「いっぱい出たね」

屹立したままのペニスを眺めながら、つぶやく。

【陽菜】「私、こういうことするの初めてで、やり方とかよくわからなくて……」

【孝平】「がんばったな」

【陽菜】「うん」

【陽菜】「でも、もっとがんばるから」

【陽菜】「次はもっと気持ちよくなってもらえるように、がんばるから」

【陽菜】「本とか読んで、もっと研究したり……」

【孝平】「本?」

【孝平】「どんな本?」

【陽菜】「う……」

言葉に詰まり、真っ赤な顔になる。

【陽菜】「そ、それは、いろいろだよ」

【陽菜】「女の子の企業秘密なのっ」

そんなこと言われたら、ますます気になってしまう。

【孝平】「陽菜、おいで」

戸惑いの表情を浮かべながら、俺の前にひざまずく陽菜。

その視線は、俺の股間に定まっている。

【陽菜】「えっと……」

救いを求めるような目を向けられた。

そんな目をされても、俺だってどうしたらいいかわからない。

というか、陽菜はどうするつもりだったのだろう。

【陽菜】「まず……」

かちゃっ

手を伸ばし、おずおずとベルトを外しにかかった。

続いて、ズボンのボタンも外す。

……本気か?

いつもの陽菜からは考えられない、積極的な行動だ。

手つきはおぼつかないが、覚悟のようなものが伝わってくる。

【陽菜】「わ……っ」

ジッパーを下げると、トランクスからペニスが飛び出た。

これがまた、恥ずかしいくらい勃起しまくっている。

陽菜が驚くのも無理はないというものだ。

【陽菜】「あの……」

【陽菜】「ど、どうしたの?」

【孝平】「それはむしろ、俺が聞きたいぐらいで」

これじゃ、めちゃめちゃ期待してるのがバレバレだ。

レスポンスがよすぎる下半身を密かに呪う。

陽菜はペニスの先端を見つめ、棹の部分にそっと指を乗せた。

生温かい感触がダイレクトに伝わってくる。

【陽菜】「熱い……」

何度か瞬きをして、真剣なまなざしでじっとペニスを見ている。

今日の俺、どうかしている。

見られているだけで、ピクピクとペニスが反応してしまうのだ。

【孝平】「そんなに見ないでくれ」

【陽菜】「でも……見ないと、よくわからないし」

【孝平】「あんまりじっと見てると、噛みついてくるかもしれないぞ」

【陽菜】「えっ、そ、そうなのっ?」

【孝平】「んなわけないだろ」

後ずさりしかけた陽菜だったが、再び姿勢を正した。

【陽菜】「もう、驚かせないで」

【孝平】「すまん」

【陽菜】「……ふふ」

ちゅっ。

【孝平】「あっ!」

いきなり先端にキスされて、俺は腰を引いた。

不意打ちの行為に、自分でもびっくりするほど感じてしまう。

ペニスの先から電気が流れたかのようだ。

【陽菜】「ご、ごめんね!?」

【陽菜】「その……口でしたら、気持ちよくなってくれるかなって思って……」

【孝平】「いや、大丈夫」

【孝平】「気持ちよくて驚いただけだ」

【陽菜】「そ、そう?」

【陽菜】「はぁ……よかった」

ほっとしたような顔で、再びペニスに向き合う。

【陽菜】「じゃあ、もう一回いくね」

【孝平】「う、うん」

【陽菜】「ぁむ……」

口を大きく開け、陽菜は亀頭を含んだ。

ぬめっとした粘膜が敏感な部分にあたり、思わず身震いする。

すごく、いやらしい光景。

まさか陽菜が、こんなに大胆なことをしてくるとは。

【陽菜】「んぷ、んっ」

たどたどしく舌を絡めてくる。

陽菜の口内は熱く、柔らかい。

ただでさえ硬かった俺のペニスが、さらにむくむくと屹立する。

【陽菜】「んくっ……ちゅ……ちゅぅっ」

【孝平】「くぅっ」

唇をすぼめ、亀頭を重点的に刺激する。

俺の反応を確かめるように、上目遣いでこちらを見ながら。

【陽菜】「ん……おっきいね」

【孝平】「すまん」

【陽菜】「ううん」

【陽菜】「気持ちいいと、おっきくなるんだよね?」

【孝平】「まあ、そうだな」

【陽菜】「だったら、いいの」

【陽菜】「はむぅ、んっ、ちゅうぅっ」

はにかんだ様子で、さらに奥へとペニスを飲み込んでいく。

艶やかなピンク色の唇。

ちろちろと動く赤い舌。

俺はごくりと喉を鳴らした。

【陽菜】「んくぅ、ちゅぱ、んぱっ、はむぅ」

ペニスの根元を押さえ、ゆっくりと頭を動かしていく。

蛍光灯の下で、唾液をまとった剛直がぬらぬらと光っていた。

【陽菜】「んぷぅ……」

【陽菜】「なんか、暑くなってきちゃった」

陽菜の額には、うっすらと汗がにじんでいる。

【孝平】「……脱ぐか?」

試しにそう提案してみると、陽菜は素直にうなずいた。

【陽菜】「……そうしてみる」

言いながら、ブラウスのボタンを一つひとつ外し始める。

【陽菜】「ふぅ……」

ブラウスを脱ぎ、上半身はブラジャーだけ。

白いシンプルな下着だった。

よほど暑かったのか、肌が紅潮している。

【孝平】「涼しくなったか?」

【陽菜】「うん」

【孝平】「ブラは取らなくていいのか?」

俺は何を言ってるのだ。

【陽菜】「えっ、取った方がいいのかな」

【孝平】「まあ、ついでだしな」

だから、俺は何を言っているのだ。

【陽菜】「そっか。そうだよね」

【陽菜】「じゃあ……取るね」

俺の意味不明な提案に対して、馬鹿正直に応える陽菜。

いいのか、それで。

陽菜は恥ずかしそうな顔で、背中のホックを外す。

【陽菜】「これで……いいかな」

ブラが取り払われ、形のいい乳房がぷるんと現れる。

下半身はスカートで、上半身は裸。

なんだかものすごくいやらしい。

【陽菜】「あの、恥ずかしいから……あんまり見ないで」

【孝平】「それは、ちょっと無理かもしれない」

【孝平】「やっぱ、見たいし」

【陽菜】「う……」

真っ赤になった。

【陽菜】「じゃあ、なるべく見ないで」

【孝平】「わかった」

【孝平】「たまにしか見ないようにする」

などと言いつつ、俺の目は陽菜の胸に釘付けだ。

まだ触れてもいないのに、乳首がぷっくりとしてくるのがわかる。

【陽菜】「ん……っ」

陽菜は再び、俺のペニスをくわえ込んだ。

【陽菜】「んくぅ、んぱ、ちゅ……んちゅっ」

一気に深く飲み込み、ぺちゃぺちゃと舌を這わせる。

唾液をたっぷりとなすりつけ、それを勢いよく吸い取っていく。

【陽菜】「んっ、ちゅっ……あ、なんか出てき……た」

ペニスはピクピクと脈打ち、口内へと先走りの汁を垂れ流している。

陽菜はおいしそうに、それをコクコクと飲み干した。

口から溢れた唾液が、顎を伝ってスカートに落ちる。

そんな姿を見ているだけで、かなりやばい。

俺は陽菜の頭を抱え、腰を突き出した。

【陽菜】「んくくっ……!」

奥へと差し込まれ、陽菜は苦しそうに顔をしかめる。

それでも俺は、もっと奥を目指さずにはいられなかった。

【孝平】「あぁ、陽菜っ……」

【陽菜】「んぐ、はうぅ、んぱぁ、ちゅううぅっ」

苦しいだろうに、一生懸命ペニスにしゃぶりついている。

そんな健気さが、さらに俺の興奮をかき立てていく。

【陽菜】「はむ、すご……い、もっとおっきくなって……る」

【陽菜】「あむぅ、んちゅぅ、んぷっ」

まんべんなく舌が這い、快感が下半身を駆け抜ける。

陽菜が頭を動かすたびに、その柔らかそうな乳房が揺れた。

【陽菜】「ちゅぷぅ、んくぅ……孝平く……ん」

【陽菜】「私……上手にできてるかな?」

【孝平】「ああ。めちゃくちゃ気持ちいい」

【孝平】「つか……かなりまずいことになってる」

【陽菜】「?」

ペニスをくわえたまま、陽菜は不思議そうな顔をする。

その目が、もうやばいのだ。

そんな風に熱を帯びた目で見られたら、どうにかなってしまいそうで。

【孝平】「うぅ……」

知らず知らずのうちに、うめき声が漏れてしまう。

【陽菜】「ちゅぅ、ちゅぷぅ、ちゅるるる、んんんっ」

頭を前後に動かすスピードが、だんだんと増してくる。

陽菜の口内にすっぽりと収まったペニスが、これ以上ないほど腫れあがっていた。

【陽菜】「ちゅぱぁ、んぱっ……ぺちゃ、んぷぅ、んぷっ」

あまりの快感に、つま先がビリビリとしびれる。

献身的に奉仕する陽菜を、汚しているという感覚。

この罪悪感にも似た気持ちが、俺を遥かな高みへと連れ去ろうとしている。

【陽菜】「はむぅ、じゅるっ……じゅぷ、んぷううぅ、はふぁっ」

【孝平】「あぁっ、そんなに強くしたら……っ」

【陽菜】「んくぅ……ちゅぅ、ちゅぷううぅ、じゅぷぅ、はふうぅっ」

陽菜は夢中になってペニスにしゃぶりついている。

咽奥まで亀頭を差し込まれてもなお、必死に吸い込もうとしている。

その優しさに応えるようにして、俺も激しく腰を動かした。

【陽菜】「んっ、んんんっ……じゅぷぅ、んくぅ、ちゅぱぁ、んぷうううぅ」

【孝平】「あ……もう……っ」

ふいに、下腹部が猛烈に熱くなる。

俺は歯を食いしばった。

絶頂が近い。

その湿った口内へと、小刻みに腰を前後させていく。

【陽菜】「じゅぷぅ、ちゅぱ、んくうぅ、じゅぷぷぷぷ……っ」

【孝平】「う……出るっ……!」

びゅくうううっ! びゅく! びゅく!

【陽菜】「んぐうぅ……?」

下半身が爆発し、ペニスから大量の精液が発射される。

陽菜は驚いたように目を見開き、ペニスから口を離した。

【陽菜】「ふぁっ」

しかし、口内から解放されたペニスはまだ勢いを失っていなかった。

先端から精液が飛び出し、陽菜の顔にかかってしまう。

【陽菜】「あふっ……んっ」

ねばついた白濁液が、陽菜の綺麗な顔を汚す。

そんな困ったような顔を見ながら、俺は絶頂の余韻を味わっていた。

【孝平】「はぁ、はぁ……」

【孝平】「ごめん……いきなり出しちゃって」

【陽菜】「ん、んん……うんん……っん」

小さく首を振り、ごくんと喉を鳴らす。

【孝平】「……飲んだ?」

【陽菜】「ん」

素直にうなずいた。

【孝平】「大丈夫?」

【陽菜】「なんか、不思議な味がした」

【孝平】「そっか」

としか言えない俺。

口から一筋の精液が漏れ、鎖骨から胸元へと垂れていく。

かなり、いやものすごく、出てしまった気がする。

いまだに続く快感のせいで、頭の中がぼんやりとしている。

【陽菜】「ふぅ……」

【陽菜】「いっぱい出たね」

屹立したままのペニスを眺めながら、つぶやく。

【陽菜】「私、こういうことするの初めてで、やり方とかよくわからなくて……」

【孝平】「がんばったな」

【陽菜】「うん」

【陽菜】「でも、もっとがんばるから」

【陽菜】「次はもっと気持ちよくなってもらえるように、がんばるから」

【陽菜】「本とか読んで、もっと研究したり……」

【孝平】「本?」

【孝平】「どんな本?」

【陽菜】「う……」

言葉に詰まり、真っ赤な顔になる。

【陽菜】「そ、それは、いろいろだよ」

【陽菜】「女の子の企業秘密なのっ」

そんなこと言われたら、ますます気になってしまう。

【孝平】「陽菜、おいで」

俺はベッドに腰かけた。

【陽菜】「え……」

【孝平】「俺だって、陽菜にしてあげたいことがたくさんあるんだ」

【陽菜】「それは……その……」

【孝平】「おいで」

唾液と精液で光るペニスを、ちらちらと見る陽菜。

ためらってはいるが、その瞳は熱にうかされたように潤んでいる。

【陽菜】「あの……」

【陽菜】「明かり消しても……いい?」

【孝平】「ああ」

ぱちり、とスイッチの音が響いた。

暗闇の中、陽菜が一歩、前に踏み出す。

俺は陽菜のスカートの中に手を入れ、そっと下着を下ろしていく。

【陽菜】「孝平くん……」

ベッドに横たわり、陽菜をまたがらせる。

どうしたらいいのかわからないらしく、救いの目を俺に向けた。

【孝平】「自分で入れられるか?」

【陽菜】「うん……」

腰を浮かし、ペニスを陰部にあてる。

亀頭にぬるっとした感触。

もう、陽菜も濡れているのだ。

【陽菜】「う……ぁ……」

愛液で滑ってしまうのか、なかなか入れることができない。

図らずも陰唇で亀頭をこすられる形となり、ぞわぞわとした快感が走った。

【陽菜】「んっ、あっ……はぁっ」

ぬぷっ。

【陽菜】「ああっ」

亀頭が蜜壺へと埋まる。

潤った内部は、ゆっくりと収縮運動を始めていた。

【陽菜】「あぁ、入っちゃう……あはぁっ」

陽菜は体重をかけ、腰を下ろしていく。

俺は手を伸ばし、その豊かな乳房を揉みしだいた。

【孝平】「柔らかいな、陽菜の胸」

【陽菜】「ふぁ、あぁ、恥ずかしいよ……あんっ」

硬く尖った乳首をつまみ、コリコリと刺激を与えてやる。

肌はしっとりと湿り、手のひらに吸いついてくるようだ。

ぬぷぅ……ずぶぶっ……!

【陽菜】「ひあぁっ」

亀頭が奥へと届く。

スカートはまくれ上がり、充血した柔肉がぱっくりと割れて見えた。

陰唇の間からは、小豆大に膨れたクリトリスが覗いている。

【孝平】「入ってるの、全部見えてるぞ」

【陽菜】「やぁっ、言わないで」

荒い息を吐きながら、さらに奥深くへと腰を沈めていく。

俺も腰を浮かし、熱い肉に包まれる感触を味わった。

【陽菜】「ふぅ、んくっ……んっ」

やがてゆっくりと、少しずつ。

陽菜は腰を動かし始める。

【陽菜】「ふぁ、はうん、あたる……んっ」

ペニスが膣壁をこするたびに、愛液がジュプジュプと溢れ出す。

身体が揺れるたびに乳房もぷるぷると揺れ、刺激的な光景を作っていた。

【陽菜】「あぁ、孝平く……ん、あふぁ、やあぁっ、んくぁっ」

腰の動きがだんだんと速くなる。

今日の陽菜は、いつになく淫らだ。

快楽に対して正直になっているように見える。

【陽菜】「ひぅ、すごく、硬いよ……あぁ、動いてるっ……」

【陽菜】「どうしよう……気持ちいいっ」

【孝平】「好きなように動いていいぞ」

【陽菜】「う……でも……見ないでえ……お願い……っ」

恥ずかしそうに言いながらも、腰の動きはスピードアップする一方だ。

俺は陽菜の陰部に手を伸ばし、陰唇をさらに大きく開いてやる。

【陽菜】「はぁん、駄目っ……あぁ、そんなこと……んはあぁっ」

俺のペニスも陰毛も、陽菜の蜜でべちゃべちゃだ。

摩擦によって陰唇はぷっくりと腫れ、棹部分をみっちりと包囲する。

【孝平】「う……締まる」

内部がぎゅうぎゅうと動き、根元まで締めつけてきた。

意識を集中していないと、あっという間にノックダウンしてしまう。

【孝平】「陽菜、気持ちいいよ」

【陽菜】「……本当?」

【孝平】「ああ」

【陽菜】「私、もっともっとがんばるから……」

【陽菜】「孝平くんに嫌われないように……がんばるから」

【陽菜】「ずっと、私だけを、見ててほしい……」

切なげな声で、陽菜はつぶやく。

【陽菜】「……お願い」

【陽菜】「他の人と、こんなことしないで……ね」

【陽菜】「私だけの孝平くんで、いてほしいの……」

懇願するような目を向けられ、ぎゅっと胸を締めつけられる。

そんなの、当然だ。

俺はこれからもずっと、陽菜だけを見つめている。

陽菜だからこそ、心と身体がこんなに反応するのだ。

【孝平】「陽菜は、ずっと俺のものだ」

【孝平】「もう陽菜以外考えられないよ」

【陽菜】「孝平くん……っ」

【陽菜】「好き……孝平くんのことが、好きなの……っ」

【陽菜】「あっ……あぁ、はあああんっ」

俺は陽菜の腰を押さえ、何度も何度も陰部を貫いていく。

ベッドがギシギシと大きな音を立てたが、そんなこと構っていられなかった。

【陽菜】「ひん、はぁ、あああっ、気持ちいいよぉ、はあぁっ」

汗で濡れた肌に、栗色の長い髪がまとわりつく。

スカートはすっかり愛液で汚れてしまったが、陽菜はまるで気にしていないようだ。

【陽菜】「くぅ……!」

少しずつ陽菜の腰を浮かせ、ギリギリまでペニスを抜いていく。

そして一気に、最深部を目がけて先端を突き刺した。

【陽菜】「ひああああぁっ!」

高らかに声をあげ、全身を震わせる。

快感に身を委ねる陽菜は、とても綺麗だ。

そして、とてもいやらしい。

初めて会った時は、もっと大人しい子だと思ってた。

なのに今は、こんな風に腰を動かしてペニスを味わっている。

この先も、抱けば抱くほどに淫靡な表情を見せるのだろう。

恋人同士になるって、そういうことだ。

陽菜の変化を見届けられるのは、俺だけの特権なのだ。

【陽菜】「孝平くん、もっと……」

【陽菜】「もっと、欲しいのっ……!」

跳ねるように動きながら陽菜は言う。

リクエストに応えて、激しいグラインドを繰り返す。

赤黒く腫れたペニスが、ビクビクと息づいているのがわかる。

もう今にもはじけてしまいそうだ。

【陽菜】「んはぁ、ひああぁ、くううっ、ん……はふああああっ」

【陽菜】「私……おかしくなっちゃうよぉ……!」

髪を振り乱しながら、貪欲にペニスを堪能する陽菜。

俺も無我夢中で、膣内に亀頭をねじり込んでいった。

【陽菜】「ひぁ、熱い……あぁ、なんか……あぁ、来る……」

【陽菜】「孝平くん、来ちゃう、ああぁ、ひあぁ、来ちゃうよぉっ」

膣内が激しくうねり始めた。

絶頂を間近に控えているようだ。

反動をつけ、小刻みに先端をこすりつけていく。

【陽菜】「あふぁ、ひああぁっ、あくぅ、いくっ……ああぁっ」

締めつけがどんどん強くなり、俺は下腹部に力を入れた。

意識を集中しようとするのだが、どうしても快感の方が勝ってしまう。

目の奥がしびれ、全身が熱くなっていく。

【陽菜】「ひゃんっ、いくっ、あああぁ、孝平く……んっ、ああぁっ」

【孝平】「いっていいよ、陽菜……っ」

【陽菜】「あんっ、一緒に、一緒にいきたいのっ……ああぁ、お願い、んはああぁっ」

じゅぶぶっ……ずぷぅ……ぬぷっ……!

水気を帯びたいやらしい音が鼓膜を刺激する。

意識が少しずつ遠くなり、股間に血が集まっていくのを感じた。

【孝平】「あっ……くぅっ!」

【陽菜】「ああぁ、いくっ……いっちゃうよぉ、はぁ、んはああっ」

【陽菜】「ひああぁっ、はあっ、あ……ふああぁっ、いくぅ、んっはああぁっ」

強く、強く性器を打ちつける。

最深部に亀頭が到達した瞬間、全身が浮遊するような感覚を覚えた。

【陽菜】「はあぁっ……んはああぁ、あっ、はふぁああああぁっ」

【陽菜】「んふぅ、はふああぁっ、あっ……あふぁ、ああああぁっ」

【陽菜】「孝平くんっ、あぁっ、一緒に……あああぁっ、いくっ、いくぅっ……!」

【孝平】「陽菜っ……!」

【陽菜】「いくぅ、あああぁ、ひあああぁ、いくっ……ああああぁ、ふあああああああっ!」

びゅびゅびゅっ! びゅくううううっ!

【陽菜】「あああぁっ……いっ……ふあ……あああぁ」

俺は陽菜の膣奥へと、熱い精を放出した。

下半身が爆発するような、力強い射精だった。

【孝平】「はぁ……はぁ……」

【陽菜】「熱い……中が……ああぁ」

射精はまだまだ続き、陰部から白濁した液体が流れ出す。

さっきあれほど出したというのに、まるで勢いは衰えない。

【陽菜】「はぁ、あぁ……はあぁ……」

絶頂を迎えたばかりの膣内は、ピクピクと痙攣していた。

陽菜はとろんとした目で、俺を見下ろしている。

【陽菜】「う……」

【陽菜】「いっちゃった」

【孝平】「俺も」

【陽菜】「うん。またいっぱい出たね」

【陽菜】「その……中で……いってくれて、嬉しかった」

はにかみながら言う。

そんな陽菜が、愛しくて愛しくてしかたない。

【陽菜】「あっ……」

少しだけ腰を動かすと、陽菜の口から甘い声が漏れる。

【陽菜】「う、動かしちゃ駄目……まだ敏感になってる」

【孝平】「そうなのか?」

もう一度、わざと腰を動かした。

【陽菜】「ひぁっ!」

【陽菜】「もう、いじわる……っ」

刺激を受けて、膣内がぎゅうぎゅうと締めつけを始めた。

まるで、まだまだ足りないとでもいうように。

【孝平】「……抜くぞ?」

【陽菜】「う、うん」

【陽菜】「ふ、あっ……」

ほんの少しだけペニスを引き抜くと、陽菜は名残惜しそうに呻いた。

中から精液が流れ出し、スカートに大きな染みを作る。

【孝平】「これ、脱いだ方がよさそうだな」

【孝平】「染みになっちゃったけど大丈夫か?」

【陽菜】「うん……後で洗うから、平気だよ」

【陽菜】「あっ……あぁ、ひぁっ」

ペニスが抜け、ぷるぷると上半身を震わせている。

俺はたまらなくなって、起き上がった。

【陽菜】「孝平くん……?」

陽菜のスカートを脱がし、シーツの上に組み敷いた。

驚きと期待とで揺れる瞳が、俺を射抜く。

【孝平】「俺の、まだ収まってないみたいだ」

【陽菜】「そ、そうみたいだね」

猛々しく勃起するそれを見て、陽菜はうなずいた。

左脚を高く掲げさせ、ペニスの先端でクリトリスをねぶる。

【陽菜】「ひぁん、あぁ、ま、ま、待って……」

充血して硬くなったクリトリスは、とても熱い。

クチュクチュとこすると、蜜壺に残っていた精液がどろりとこぼれる。

【陽菜】「まだ敏感になってて……あぁ、ふああぁっ!」

陽菜の言い分などおかまいなしに、亀頭を陰部に沈めた。

【陽菜】「あああっ、やはああぁっ」

さらに高く太股を持ち上げ、ずぶずぶとペニスを埋めていく。

もう十分に濡れているので、スムーズな滑りだ。

じらすこともせず、いきなり全力で腰を押し進めていく。

【陽菜】「んくぁ、はあぁ、孝平くんっ、あ……ああああぁっ」

シーツを掴み、快感をこらえている陽菜。

たぷたぷと揺れる乳房をわし掴み、上下に揺さぶる。

【陽菜】「駄目、駄目だよぉっ」

【陽菜】「また気持ちよくなっちゃうから……っ」

ずちゅっ……ずちゅぅ、ずぷぷぷぷっ……!

ペニスで丹念に内部をほじくっていく。

今度は俺がイニシアチブを握る番だ。

【陽菜】「ひん、ふああぁ、ああぁっ」

【陽菜】「孝平くんっ、好き……好きだよっ」

【陽菜】「ずっとずっと、好き……だからね……っ」

【孝平】「俺も……っ」

桜色に染まる陽菜の身体。

その一番大事な部分に、俺の欲望を叩き込む。

どんなに味わっても、この興奮は鎮まりそうにない。

一つになっている悦びが、俺を支配していく。

【陽菜】「はぁっ、はああっ、奥に、来てるぅ……あぁ、んはあぁっ」

【陽菜】「どうしよう……あぁ、気持ちよくて、あぁ、やああぁっ」

陽菜は強弱をつけてあそこを締めつける。

無意識のうちにやっているのだろうが、こっちのツボを的確についてくるのだ。

俺も負けてはいられない。

身を乗り出し、これ以上ないほど性器と性器を密着させる。

【陽菜】「んくうううっ……!」

【陽菜】「孝平くん、私、今すごく幸せだよ……っ」

【陽菜】「こんなに幸せな気持ちになったの、初めてっ……」

【孝平】「これからも、もっともっと幸せにしてやるからな」

陽菜の髪を撫で、耳元でそっと囁く。

身体の一番深いところから、じわじわと幸せな気持ちが広がっていく。

陽菜を好きになってよかった。

俺の好きになった人が、陽菜でよかった。

今、本当に深いところでつながっているのを感じている。

【陽菜】「あぁっ、ひああぁ、んくぁ、はふああああっ」

自ら腰を動かし、俺に応えていく。

陰唇はヒクヒクと痙攣し、ぱっくりとペニスを飲み込んでいる。

次々と蜜が流れ、シーツはもうびちょびちょだ。

【陽菜】「あぁ、そんなに奥を突いたらっ……あひああぁっ」

【陽菜】「ま、また、おかしくなっちゃうっ……ああんっ」

内部の収縮が激しくなってきた。

いたずらに亀頭を締めつけられ、頭のてっぺんから爪先まで甘いしびれが走る。

【陽菜】「あんっ、孝平くんっ、好き……ああぁ、好きぃっ……!」

【陽菜】「また、ああぁ、また来ちゃうっ……あぁんっ、はああっ」

陽菜の内股がぶるぶると痙攣する。

俺もかなり極まってきた。

【陽菜】「あああぁ、ど……うしよ、う、んはあぁ、あああぁっ……!」

腰を打ちつけ合う、淫靡な音が部屋に響く。

額から流れる汗が、陽菜の胸元を濡らしていく。

【陽菜】「いっちゃう、孝平くん、あぁん、はぁっ、あああぁっ……!」

【孝平】「一緒に……っ」

【陽菜】「ひああぁん、一緒に……っ、はあぁ、ふあああぁっ……はあんっ!」

【陽菜】「あぁっ……あっ、あぁっ、んふぁあああぁっ、ひぁあぁっ、ああぁっ!」

先端が最深部をノックすると、膣内全体が蠢いた。

頭の中が真っ白になる。

【孝平】「うっ……!」

【陽菜】「はああぁっ、いくぅ、いくっ……! んはあああぁっ、ひはあああああああっ!」

びゅうううう! びゅく! びゅくうう!

ペニスを引き抜いた瞬間、陽菜の全身に白いシャワーが降りかかる。

眩暈のするような感覚に、俺は身体を震わせた。

【陽菜】「ああぁ……はぁ……あっ……」

おびただしい精液を浴びた陽菜は、身体を弓なりにしならせる。

度重なる絶頂の波に、息も絶え絶えといった様子だ。

【陽菜】「はぁ……はぁ……また、いっちゃった……」

【陽菜】「……呆れた?」

【孝平】「まさか」

快感を拒まず、素直に応えてくれるのが嬉しい。

白濁液にまみれた陽菜は、やっぱり綺麗だ。

どんなに汚されようとも、ずっと綺麗なままだ。

【陽菜】「孝平くんの、すごく熱い」

【陽菜】「私で、気持ちよくなってくれたのかな……?」

【孝平】「ああ」

そう答えると、陽菜はとても嬉しそうに微笑んだ。

【陽菜】「でも……」

【陽菜】「また中で出してくれても、よかったんだよ……?」

【孝平】「……」

この小悪魔、と思う。

そんな殺し文句を軽々と口にするなんて。

【孝平】「……そんなこと言うと、また入れちゃうからな」

【陽菜】「え?」

俺はヒクついているペニスに手を添え、再び割れ目へと差し込んだ。

【陽菜】「んっはああぁっ……!」

ずぶ、ずぶぶぶっ!

硬いままのペニスは、元いた場所に喜び勇んで帰っていく。

【陽菜】「あん、あ……ああぁっ!」

ねっとりと潤った膣道は、ペニスをぎゅうぎゅうに締めつけて放さない。

果てても果てても、疼きが止まらないのだ。

この愛しい身体を前にしたら。

【陽菜】「んあぁっ、んくぅっ」

【陽菜】「ああぁ、孝平くんっ、もう私、これ以上はっ……!」

【孝平】「でも、腰が動いてる」

【陽菜】「ち、違うの、勝手に、動いちゃう……はああっ」

打てばすぐに響く身体だ。

俺が考えていたよりも、陽菜はずっとずっといやらしくできていた。

【陽菜】「お願い……キス、してっ……」

言われるまま、唾液で濡れた唇にキスをする。

舌をねじ入れ、激しく吸いついてやる。

【陽菜】「んんっ……んくぅ、ちゅ……んふぅ」

舌と舌を絡ませ、唾液を交換する。

その間も、腰を動かすのをやめない。

畳みかけるように子宮口を攻めていく。

【陽菜】「んぷっ、あふぅ、ちゅぅ、んぷうぅっ」

キスで相当感じてしまったらしく、あそこがビクンビクンと震える。

まるで貪るように、積極的に舌を伸ばしてきた。

【陽菜】「んちゅぅ、んぷ……んくううぅっ!……」

【陽菜】「あっ、お腹が、熱い……あぁ、いいっ……」

声のボリュームも気にせず、思うままに欲望を口にする。

玉のような汗が浮かび上がり、やがてシーツへと染み込んでいく。

【陽菜】「あぁ……ぎゅって、抱きしめて」

陽菜は俺へと手を伸ばしてきた。

【陽菜】「ぎゅって、強く……っ」

腰を引き寄せ、抱きしめる。

汗ばんだ熱い肌と肌が密着する。

【陽菜】「あんっ、ヘンになりそう……あぁっ、はふああぁんっ」

摩擦によって気泡を帯びた愛液が、ペニスに絡みつく。

膣道は大きくうねり、逃がさんとばかりに根元まで食らいついた。

【孝平】「うっ……すごい、動いてる」

力いっぱい締められ、あまりの気持ちよさに目が回りそうだ。

それでも最後の力を振り絞って、腰を動かしていく。

【陽菜】「あふぁ、あっ……ああぁ、も、もう……はぁ、あああぁ……」

俺の動きに合わせて、陽菜もリズミカルに腰を揺らす。

二人の動きがぴったりと合い、遥か高い場所へと上っていく。

【陽菜】「んはぁ、あぁ、いいっ……あああぁ、ふああああっ」

【陽菜】「あひああぁ、また……ああああぁ、ふああぁ」

俺は陽菜の内腿に舌を這わせ、さらに激しくペニスを出し入れする。

遠くの方から、一気に快感の大波が押し寄せてきた。

【陽菜】「ひふぁああ、いくっ……あふあああっ……ひあああぁっ」

【陽菜】「お願い、そのまま……そのままっ……!」

【孝平】「陽菜っ……」

【陽菜】「いくぅ、んはぁ、いっちゃう、あぁ、お願い、あひあああぁっ」

【陽菜】「うぅっ……あっ……あああああぁっ……はあぁっ、ふああぁっ、あぁっ」

ずぶううぅ! ぬぷぅ! ずぶぶぶぶぶっ!

腰と腰を密着させてから、ずぶずぶと肉をこすりつける。

今にも失神しそうな、こみ上げる快感。

俺は歯を食いしばり、絶頂へと向かっていく。

【陽菜】「あっ、あぁっ、ふうぅっ……あぁっ、やはあぁっ、ひああああぁっ!」

【陽菜】「ひん、いくっ……いくううぅ、あはあああああっ、んふあああああああっ!」

【孝平】「あぁっ……!」

ずぴゅぴゅぴゅぴゅ! どぴゅう! どぴゅううう!

【陽菜】「はあああぁっ……!」

残りの精液が、陽菜の奥へと放たれる。

俺は呻きながら、射精の快感を噛み締めていた。

【陽菜】「はぁ……あぁ……」

陽菜は力尽きたように、シーツへと身を投げ出した。

息は荒く、視点は定まっていない。

完全な放心状態だ。

俺も陽菜に覆い被さるように、倒れていく。

【孝平】「はぁ、はぁ、はぁ……」

もう、頭が回らない。

すべてのエネルギーを使い果たしてしまった。

【孝平】「陽菜……」

【孝平】「好きだよ」

【陽菜】「ん……はぁ……私も」

【陽菜】「……すき」

【陽菜】「いちばんすき」

うわごとのようにつぶやき、陽菜は柔らかな笑みを浮かべた。

すべてから解き放たれたような、純粋な笑顔。

俺は陽菜の頬に、自分の頬をくっつける。

世界で一番好きな人。

ようやく俺のもとに帰ってきた。

……。

髪を撫でながら、ゆっくりと目をつぶる。

心地よい疲労感が、俺を包んでいく──

目を開けると、孝平くんの寝顔があった。

//H-scene ends//

//Another view : Haruna//

目を開けると、孝平くんの寝顔があった。

安らかな寝息。

疲れ果てて、眠ってしまったみたい。

時計の針は、夜の11時を指していた。

いけない、早く帰らなくちゃ。

そうは思いながらも、孝平くんの寝顔から目が離せない。

……。

心が凪いでいる。

こんなに穏やかな気持ちになったのは、何年ぶりだろう。

【陽菜】「孝平くん……」

起さないように、そっと名前をつぶやいた。

孝平くん。

大好き。

そう思うだけで、涙が溢れてくる。

幸せで涙が出てくることなんてあるんだね。

今までの私は、いつも失ってばかりで。

いつしか、失うことに慣れ始めていた。

大切な人も、大切な記憶も。

気づいたらすり抜けていく。

そんな日々だった。

……。

あの頃の記憶は、まだ全部取り戻すことはできないけど。

私はやっぱり、ずっと孝平くんのことが好きだったよ。

それだけは本当。

覚えてもいない人を好きだったなんて、おかしな話だけど──

昔も今も、私は私。

一回目の出会いも、二回目の出会いも。

孝平くんと出会ってから、私はずっと恋する女の子だった。

……。

いつか、もしすべてを思い出したら。

孝平くんに、手紙を見せよう。

大切にとっておいた、孝平くんからの手紙。

私の宝物。

ぶっきらぼうだけど、心のこもった孝平くんの手紙が好きだった。

何度も何度も読み返した。

あの手紙を、いつか二人で読むことができたらいいな。

幼い日の思い出を、二人で分かち合えたらいいな。

その時、きっと私は言う。

【陽菜】「私はずっと、孝平くんの友達だよ……」

【陽菜】「恋人になっても、他人になっても、ずっと友達だから」

あの頃の約束は、今も生きている。

孝平くんは、私の恋人。

そして、大切な友達。

どんな時も一番近い存在でありたい。

それが、私の幸せ。

//Another view ends//