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This ending can be reached by two methods

1) Having a badly cracked version of the game.

2) ??? - Maybe selecting each character exactly once?


Bad Ending

日曜日。

今日は休日だ。

窓から外を見る。

【孝平】「……やたらいい天気だな」

よし、たまには買い物にでも行くか。

月刊ビジネスサンデーも出てるはずだし、そうしよう。

というわけで、一人で街に来た。

相変わらず人が多い。

【孝平】「さて、と」

とりあえず本屋に向かおう。

あっさり雑誌をゲット。

散歩でもするかな。

この街で俺が知ってるのは、買い物をする場所だけだ。

ちょっとぶらぶらして、詳しくなっておくのも悪くないだろう。

そう思って歩き出した。

しばらく街を歩いていると……

ブオオオオオオ

【孝平】「うおっ!」

原チャリが俺の真横に止まった。

ライダーが、手慣れた手つきでハーフメットを外した。

【司】「おう」

【孝平】「司!?」

【司】「孝平、チャリは乗れるか」なんだか、焦っているように見える。

【孝平】「人並みにはな」

【司】「手伝ってくれ」

【孝平】「何をだ?」

【司】「寿司屋だ。バイト代は出る」

【司】「ちょっとした緊急事態でな」

困ってるのか。

これは、友人として助けるべきだろう。

【孝平】「わかった。どうすればいい?」

【司】「助かる。あの寿司屋が見えるか」

司が前方を指差す。

寿司屋の看板が見えた。

【孝平】「ああ」

【司】「その店の親父に俺のダチだと言えばわかる」

【司】「頼んだ」

短く言って、メットをかぶる。

ブオオオオオオ

あっという間に去っていった。

俺は走って寿司屋に向かう。

店につき、和風の引き戸を開けた。

がらがらがら

そこは、戦場だった――

罵声と寿司ネタとシャリが飛び交っている。

寿司職人たちが、恐るべきスピードで寿司を作っていた。

【孝平】「……あの」

【寿司屋の親父】「なんでい、坊主!?」

【孝平】「司に手伝うように言われて来たんですが」

【寿司屋の親父】「援軍か」

【寿司屋の親父】「スイートプリンセスホテルは知っているな」

この島に来たばかりの俺でもわかる。

珠津島一有名なホテルだ。

【孝平】「はい」

【寿司屋の親父】「そこに、中東のどっかの国の皇太子が来ている」

皇太子!?

【寿司屋の親父】「できる限りの寿司を持ってそこに行ってくれ」

【寿司屋の親父】「表にある『無限』を使うといい」

投げられた鍵を受け取る。

【孝平】「無限?」

【寿司屋の親父】「うち最速の――」

【寿司屋の親父】「三輪自転車だ」

……。

表に出ると、ハンドルがちょっと斜めになった満身創痍の三輪自転車があった。

俺は無限にまたがって、街を疾走する。

ホテルと寿司屋を何度も往復。

息が切れ、胸が苦しい。

いつ足がつってもおかしくない状況だ。

三輪自転車のハンドルがさらに変形している。

視界がぼやけてきた。

もう、何度――

寿司を運び、桶を回収したことだろう――

ていうか、俺何やってるんだろう――

最後の桶をホテルから回収し、寿司屋に戻ってきた。

がらがらがら

【司】「大丈夫か」

【孝平】「……瀕死だ」

【寿司屋の親父】「すまねえな、助かった」

【寿司屋の親父】「こいつは、バイト代だ」

封筒を渡される。

けっこうな金額が入っていた。

【孝平】「いいんですか?」

【寿司屋の親父】「これだけじゃ足りねえくらいさ」

【寿司屋の親父】「司と一緒に、寿司でも食っていきな」

がらがらがら

【??】「ただいま」

【寿司屋の親父】「おう、お疲れ」

【??】「私にまで出前させるのは、これっきりにしてね」

【寿司屋の親父】「ああ、すまねえ」

女の子が入ってきた。

どこかで見た顔だ。

美術部の部長か?

【美術部部長】「あら、あなたは……」

【孝平】「どうも」

【孝平】「なんで、部長がいるんですか?」

【美術部部長】「ここは私の家なの」

【司】「なんだ、知り合いか」

【孝平】「体育祭の時にちょっとな」

【美術部部長】「それより貴方たち、もう門限だけどいいの?」

【美術部部長】「私はもう寮に戻るけど」

眼鏡のブリッジに軽く触れながら言った。

もうそんな時間か。

【司】「寿司は残念だが、行くか」

【孝平】「ああ」

俺と司と、美術部部長。

三人で寮に向かった。

何気ない話をする中で、俺は部長に親しみを持つようになっていた。

【司】「……」

司が俺を見て微笑んでいる。

【孝平】「ん?」

【司】「気にするな」

――秋になった。

雲が流れていく。

芝生に寝ころび、空を眺めていた。

風が吹き、草の匂いが鼻をかすめる。

穏やかで、心地よい世界。

季節が過ぎるのは、本当にあっという間だ。

修智館学院に転入してから、色々なことがあった。

そして今、俺は喜びを噛み締めている。

なぜなら――

何物にも代えがたい存在が、そばにいてくれるから。

その存在を確かめるために、ゆっくりと体を起こした。

【美術部部長】「もう、動いちゃダメよ」

眼鏡のブリッジに触れながら、微笑んだ。

彼女の手には、スケッチブック。

そこには、絵が描かれているはずだ。

幸せそうな、彼女の恋人の絵が――

END

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